愛子岳登山①萎える斜面 | きよ's Happy Times

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きよが感じる至福のとき、相棒ポデろー(BMWF650GS)との旅を綴ってます。

8時19分。愛子岳登山開始。
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辺りは前日の大雨でかなり潤っている。この登山道には標高100メートル毎に標識がある。5分も歩けば200メートルの地点。まだまだ余裕。
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やはり雨の後の森の中だ。次第に霧に包まれていく。ピンクの目印もかなり危うい。


8時56分。400メートル地点。
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更に霧が濃くなる。そしてこの辺から登山道がきつい角度になりつつある。

この時点で相当歩いた気分になっていたけど、まだ30分しか歩いていない。辺りはガスってるし展望もない。この調子じゃ頂上も…

どうせ一人だし、600メートル(この山は1200ちょいの山)行ったら半分だし、そこ行ってガスってたら今日はリタイヤしよう!もう中止することばかり考えて登る。


しっかし…この春トレーニング登山を地元でちゃんとしなかったのが祟ってるな。体力の消耗が激しい。ちょっと登っては休んで立ち止まって…朝飯を先晩の残りのうどんにしたのが悪かったかなぁ??オレってこんな体力なかったっけ??


9時20分500メートル地点。

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9時42分600メートル地点。


今日も人に会わないんだろうか?1000メートルまで行けば展望もあるだろうし、そこで真っ白だったら引き返そう!それでも足の進まない体力の落ちたオレ。立ち止まっていると後ろのほうから人の声が聞こえた。


去年こんな状態で聞いた「幻聴」を思い出して、一瞬ゾッとしたけど、今日はホントに人が歩いてきた。見るとガイドさんと若いカップル。

きよ:「何時から登ってきたんですか?」

ガイドさん:「8時40分くらいかなぁ?」


なに?!オレよりも20分遅く登りだしたのにもう追いつかれてるの??しかも若い女性も居るのに…なんだか気持ちも萎えるな…3人は軽やかに登っていく。萎えた気分も逆に発奮材料となりオレも頑張って登ってやろうと足を上げる。


15分も歩くと3人が休憩していたので、そこでちょっと話をする。さっきガイドさんかと思っていたのは、若い女性のお父さんで、カップルかと思っていた二人は友人同士と言っている。う~~んカップルでしょ?と突っ込みたかったけど、やめておいた。お父さんは移住した地元の方だそうで、こんなに余裕があるんだろうな。

お父さん:「どこからいらしたんですか?」

きよ:「埼玉からです」

お父さん:「そりゃ停電とか原発とか大変でしょ?」

この愛子岳登山中に原発の話をするとは思いもしなかったな。3人は涼しい顔をして登っていった。オレはマイペースに登ることにした。


さっきまでに比べて、弱音も吐かなくなりつつ…

10時3分。700メートル地点

10時17分。800メートル地点。


もうこの辺はガスってるだけで写真も無し。つまらない森のなか。ガスってるのもあるし、登山開始からず~~っと「遭難」の言葉がちらつく。あの3人が見つけてくれるかなぁ?頂上に来ないオレを心配するかなぁ?そんなことを考えつつ登る。


10時32分。「しるべの木」着。
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いつの間にか900メートル地点を通過し…

10時44分。水場に到着。
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GW前半で会った師匠は、ここの水場がカラカラに干上がってて、登山で難儀をしたと話していた。幸い今日は前日の雨のお陰で潤っているようだし、オレの水筒もまだまだたっぷり残っているのでここはスルーして更に上を目指す。


さ!そろそろ景色が変りそうだぞ♪