4月25日。
黒味岳でジャンプ写真ミッションをコンプリートし、ホントの下山が始まる。別に急いでいるわけでもないんだけど、段々早足になっている自分がいた。途中でジョンとヨーコさんを追い抜いて調子よく歩いていると、なんだか膝に違和感。ガンガン降りているのが悪いんだろう。最近登山をするときは杖を持って膝への負担を抑えていたんだけど、どうも今回の宮之浦登山では杖の使い方が悪い。トレーニングを怠った罰かな?
天気もガスだけで済んでいればよかったんだけど、段々雨粒もはっきりしてきた。ここまでレインカバーもレインハットも被らないで歩いてきたけど、どうもそれも無理そうだ。
13時20分。
登山道で立ち止まって荷物を取り出すのも山ヒルに狙われてしまいそうだったので、ひらけた所で荷物から色々出そうと花之江河に着いたので立ち止まって荷物をゴソゴソ…でもカバーもレインハットもない…宿に忘れたか?どこかで落としたか???とよくよく考えたら、この花之江河こそ、山ヒルいるんじゃなかったっけ?慌てて荷物をひと叩きして背負い込む。すると…
ガスで白くなっていた花之江河が少し見え出すと、ヤクシカが草を懸命に食んでいた。いきなりの登場にちょっとびっくり。
きよ:「る~るるるる~♪ル~ルルルル♪」
さすがにキタキツネじゃないから、近寄ってこないな(逃げもしないし)
探し物も見つからず、仕方なくそのまま歩く。きっと宿に忘れたんだろう(実際そうでした)。晴れの予報の甘い決断…こういう山をなめてることしちゃダメだな。そのせいなのか?膝の痛みも増し、ペースも段々遅くなる。
森の幻想的なガスもこのときは怨めしく感じつつ、14時30分淀川小屋に到着。
小屋の東屋で濡れたザックを降ろして休憩していると、若いカップルが到着した。このカップル…あ!朝登山口で見た二人だ!オレが黒味登ったと話すと…
カップル彼女:「そういえば、投石平から黒味見たときに、グレーの服の人が居たね」
カップル彼氏:「そうそう!3人居たね」
その時間といえば…3人といえば…レインスーツの下はグレーのシャツだし…
きよ:「それ…オレっすよ!」
この人影なんだな(旅から帰って分かったけどね)。
自分の山頂の姿を見られていたなんて♪
見てくれた人と話せるなんて♪ラッキーだ。ちょっと興奮。
そして15時30分。
全行程9時間30分。
宮之浦岳までは案外余裕だったけど、後半のくだりはやっぱり苦手だ。しかも黒味のおまけが最後の膝に余計に辛かった。雨には参ったけど、まぁいい景色も見れたし、良しとしなきゃね♪