ここしばらく機関部とスコープの取り付けを整備・調整してきたわたしの鉄砲MSS-20。仕上がりの確認にきょう長瀞射撃場へ。

こちら、わたしの家から単車で1時間ちょっとです。ライフル弾およびスラッグ弾(散弾銃で使用できる一粒弾)専用の射撃場で、クレーをはじめ、いわゆる散弾(ばら弾)での射撃は禁止されています。ちなみにスラッグ射撃ができるのは50mレンジのみです。100をやるなら関東だと伊勢原かニッコーがいいでしょうか。

さっそく射台につき、10発を発射。わざと装填不良を起こしやすい素早いボルト操作を試してみるも、この日75発を撃つ中でその雰囲気はゼロ。ガチャッどころかスルッですらない、ヌルッとた感触で薬室に弾が滑り込む、そんな印象です。まあ、油は差してましたけど。
さて、その着弾は。

右よりですね。黒丸の直径は11センチ。2発は同じ穴を抜けたようです。たいていなら合格ラインなのでしょうけど、もう少し寄せたい。
そんな時はレティクル(スコープの十字線)を調整します。

上のダイヤルが横の線を上下させ、横のダイヤルが縦の線の左右を調整します。着弾を上に寄せたければU(アップ)、左に寄せたければL(左)に数回クリックします。
ちなみにスコープを載せてだいたいのアタリをつける際には、ダイヤルを中央に持ってきておくのが重要です。ダイヤルをどちらか一方にすべて回しきり、クリック数を数えながらもう一方に回しきるのです。これでダイヤルの総クリック数がわかります。仮に220クリックなら、左右どちらからでも、110クリックのところに設定しておくのです。こうしておけば着弾を見ながら調整する際に、調整可能な幅が最大となります。
話を戻します。撃っては2〜3個クリック、撃ってはまたと着弾を見ながら何回か繰り返します。そうすると、

着弾が寄ってきます。最初に撃った中央左の的から反時計回りの順で5発ずつ撃ち込み、右よりだった弾着が徐々に中心に近づいているのがわかるでしょうか。しかも前回のベストだった中央右の的のグルーピングを凌ぐ集弾6センチ。猟や据銃の練習で、発射時のブレをなくすクセが体についていたようですね。
それにしても、こんなスモールボアライフル用の的に50m射撃でこの結果‥。MSS-20とは、ほんとに散弾銃のカテゴリーなのかと思います。わたしもうライフルいらないかも。弾もわりと安いですし。

まあ実際、平筒の銃なのに、わたしはこれをハーフライフル(ライフル銃及び散弾銃以外の猟銃)として登録しています。技能講習で的撃ちができるからです。銃身の絞りが強く、3.5〜10倍のスコープを載せたこの銃で、クレーの技能講習を受ける気にならず、また講習のためだけにバラ弾用の散弾銃をもう一挺持つのも面倒で‥。この選択も、この銃を選択したことも、本当に正解だったとあらためて思います。

きょうもお疲れさまでした。ずいぶん煙吹いてたね。帰ったら、磨いてやるからな‥。