わたしの鹿料理、レパートリーは決して多くはないです。なかには料理とさえ呼べないものあります💥
が、これまで作ってみて美味かったものをご紹介。

まずは鹿刺し。これは料理の間にカタマリから切り取ってつまんでいる図です。風味はほぼ馬刺し。にんにく醤油でほんとに美味しいです。が、ごくわずかとはいえE型肝炎の症例が報告されているので、なるべくならやめといた方がいいです。わたしはかまわず食べますけど、その場合でも獲ってから1~2日のものにしています。ジビエの生食はやめようとの厚労省のお達しがありますけど、秩父に向かう道沿いにはどでかい「鹿刺し」の看板あげてる店がちらほら。一度立ち寄ってお店の人に聞いてみないと基準はよくわかりませんね。

お次はローストです。弱火のフライパンで試してみましたが、全体がほんのり温かいとはいえ中はほとんど生でした。塩コショウ少々の肉を、やはりにんにく醤油で食します。美味いです。

もう少し均一に火が通せんかよと、次に試したのがごく弱火でのフライパン調理。何回か転がしながら、最後は火を止めてフタ。まだ芯が赤いですね。なんというか、鹿のタタキですか、これは。

ようやくうまいこと焼けたのがこれ。ローストビーフのレシピを見るも、たいていオーブン調理です。しばし頭をひねったところで思いついたのがガスコンロの魚焼きグリル。一度これで鮎焼いて部屋中が臭くなって、以来存在を忘れていたのですけど、お肉焼くにはピッタリでした。まずアルミホイルで肉を覆い、火は上面からだけなので5分焼いたらひっくり返して今度は3分。火は中火。火を止めたら15分放置。ほんとにローストビーフのような仕上がりです。で、やはりにんにく醤油で。
鹿肉はほぼ赤身でほんとにクセがないです。わずかにとれる脂身も甘くて美味しいです。しかもカロリーは牛豚の三分の一、脂質は十分の一、たんぱく質と鉄分はそれぞれ3〜5倍という、ヘルシー度合いが夢のようなお肉です。古い猟師が「鹿を食うと馬力が出る」と言うのも、体験的にそれを知っているからかもですね。
次回はロースト以外のものと、あと番外編をお送りいたします。どうぞおたのしみに。