こんにちは

 

キヤ95系ドクター東海の一通りの検測は紹介したので、ここからキヤ95系ならではの今では見られない珍運用を紹介します。

 

武豊線に関して

飯田線とセットで検測することは既に紹介しましたが、年次によって微妙に運用の違いがあります。

今は武豊線検測→大府駅のホームで折り返し→豊橋駅→飯田線検測がセオリーですが、以前はこの大府駅の折り返しに、旅客ホームは使わずに貨物線を使ってました。

というのも、かつては南方貨物線の計画があって尾張森岡-大府間を客貨分離したので、昼間検測で貨物線、夜間検測で旅客線、という意図があったようです。

 

まずそんな尾張森岡-大府間の貨物列車しか通らない橋梁を。

衣浦臨海のKE65しか走らないので、ここは今でも非電化です。

 

ということで、大府駅の貨物線群に来ました。

 

ここから折り返し、東海道線を上ります。

 

東海道線の本線を乗越します。

ちょうど117系が来ました。

 

反対側から。

鉄橋を渡ったところですね。

 

で、ここで東海道線の上りと合流です。

万一の為に、脱線転轍機があるのが分かりますね。

 

逆に飯田線検測から

豊橋駅→大府駅の貨物線群で折り返し→武豊線検測

というのもありました。

逆工程ですが、立体交差はありません。


あとどういう理由かわかりませんが、武豊線の下り検測の後、武豊駅で定期列車2本をやり過ごしてから上り検測というのがありました。
何が珍しいのかとお思いでしょうが、武豊駅の場内信号は本線に1個しかない、つまり来た列車はそのまま単純に折り返すしかできないのです。
なのに2本やり過ごすということは、わざわざ入換のうえで退避するしかないのです。

既に一旦本線に引き上げて、すぐ折り返し待避線に入りました。

 

 

これでホームが開いたわけです。


やり過ごしたら、さっきと逆のことをします。
この線に出発信号があるわけではないですから。

 


はい、入換信号しかないですね。


それでさっきの状態に戻るわけです。
この画だと、通常と何ら変わりませんが・・・

 

これだけで、運転士は4回も余計にエンド交換をすることになります。

なんでこんな面倒なことを・・・というボヤキが聞こえそうです(笑)

 

これは四の五の言わず、動画を見たほうが分かりやすいかも、です。

 

念のため

今回の内容が分かる方は、相当のマニアです。
分からなくても、気になさらぬように。
(誰が付いてこれるんだ・・・・?)