恋して
掠めた指先を
重ねて
頬を
紅に染めた
時
あれから
ときめきは
離れていって
今では
もう
あなたへの
ときめきは
なくなってしまったのに
あなたの
声の
低い
響きが
当たり前に
なってしまったのに
あなたを
憎んで
あなたに
呆れて
けれど
あなたが
傍に
居なくなったら
寂しい
こころが
あるのは
何故？
情と
言う言の葉が
ゆらゆら
揺らめくわ
情も愛なのかしら？
愛って
こころの
ずっと
奥深くに
刻み込まれて
自分でも
分からないものなのかしら？
朝日の
清々しさに
夕陽の
暮れなずむこころに
あなたが
居ないと
寂しいの…
バカね！
いつかは
あなたと
離れ
逝く日が来るのに…
共に
逝ければ良いのだけれど
残されるのは！
嫌なの！
涙の
薄水色の
透明さが
美しいわ…
