こんばんは。今村光一です。
昨夜は、突然のゲリラ豪雨に見舞われ、高山市内は雷鳴轟き、落雷に何度も肝を冷やし、とうとう、国道の信号機も停電になり恐ろしい夜でした。(>_<)
洪水で、道路は瞬く間に冠水し、びっくりしました。
どうやら、全国的にもここだけだったようです。
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◇どんな苦しみに遭っても、
「前向きな心」を持ち続けていけば、必ず道は開けていく
「小鳥の医者」高橋達志郎(3)
入院した高橋のそばには、母や兄、姉妹が付き添い、
献身的な看護に当たっていた。
「自分のことを、こんなに大事に思ってくれる皆を、裏切ることはできない。卑怯なまねはできない……」
このような前向きな思いを持つことで、彼は精神面の危機を乗り越えることができた。
それでも肉体の苦しさは、絶え間なく続いている。
下半身がしびれて、尿意があっても排泄できず、膀胱炎に……。
治療に必要なガーゼや脱脂綿さえ不足している時代であったから、高熱に浮かされる日が続いても、氷が手に入らない。
やがて命の危機が訪れた。
寝たきりのため、腰にできた床ずれから最近が入って敗血症を起こしかけたのである。
だが、幸いにも知人のつてで、当時、日本に入ってきたばかりのペニシリンを入手することができた。
この特効薬が、高橋の命を救ったのである。
「前向きに生きよう」と、心が定まると、病も快方に向かっていくようだ。
やがてベッドで上半身を起こせるようになった。
次は、つかまって立つ努力を始めた。
何とか立てるようになったら、歩行器を使って、必死に足を動かす訓練を続けていった。
昭和二十六年十一月、ついに四年間の入院生活を終え、懐かしいわが家へ帰ることができたのである。
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(参考文献)
・歎異抄をひらく
(高森顕徹先生著・浄土真宗親鸞会 会長)
・光に向かって100の花束
・なぜ生きる
・まっすぐな生き方