保険、入っていました。ちょっと勘違いで。。自分の入院費カバーされるかも。難病になって、これから何があるか分からないから、ものすごくほっとしたよ。


今日また実家に見せてほしい資料があって出向いたけど、それよりどうしてもこの前できなかった兄を確認したかった。妹が来ても出てこられなかった兄に、なんだかイヤな予感がしていて、近いうちにまた来なければと思っていた。今日は旦那がいなくて前回と条件が違うせいか、会うことはできた。5年ぶりのきょうだいは、かわいそうなことだが、状態が悪化しているのがパッと見でわかった。

というのは、マツコさんかと思うくらい巨漢になっていて、ブツブツ独り言を言うのが再発していた。薬で抑えていたが、1年前についに精神科に行けなくなり、親もあちこち痛くて連れていけなくなり、代わりに太りすぎで高血圧の薬を飲んでいるらしい・・・。部屋でぼーっと過ごすことが増えてしまっていたようだ。イヤでイヤで現実を見たくなくて逃げ出した私は、不幸な宿命のきょうだいと老いて萎んだ無知な親を見て、ああ、これは兄をほったらかした自分への天罰なのだろうと思った。

兄を少し日の当たる縁側へ連れ出して、今日だけはお菓子をいっしょに食べて、なにも聞かずに「テレビは何を見てたの?」とか「今日は雪になるよ」とか、分かっていないかもしれないが、どうだっていい会話ばかりした。

また来週バイトの無いとき必ず来るからね、と言ったら、うん、と言ってたけど、兄に感情なんてないんだ。

無理に兄を普通学級に通わせた母親は、私にありがとうと言った。

兄を恥じて罵ったり、仕事ばかりして母親を手伝うこともせず、兄に冷たくしていた父は何も言わなかったが、一度も無かったのに私の帰るときに見送りに来た。


兄にまたすぐ会わねばならないと思った。

だが、私も今日はとても疲れた。

帰りにちょうど横浜に初雪が降っていたが、兄はもう部屋にこもってしまっていたから、雪を見たか分からない。