息子の様子に同様した私は
育児への不安から

息子の父である元夫に連絡をした。


とても悩んだ。

携帯を手に、電話をすることを躊躇っていた。


離婚した元妻からこんな相談は
してはいけないのではないか。


画面には元夫の名前。

うっかりと登録したままの息子との写真が
画面にあった。


今よりずっと幼い、息子の無邪気な顔
愛おしそうに抱き上げる元夫の姿が
私の画面にあった。



離婚を機に、
元夫が写っていた写真は全て携帯から削除していた。

あぁ、こんなところに残っていたんだな。


不思議な気持ちだった。




意を決して発信ボタンを押す。

コールが鳴る。

持っていた手は、震えた。




息子のことなんだけど
あの人も父親なんだけど

でも、そんなことで電話してくるなって思うんじゃないか。

お前とは話したくないと思うんじゃないか。


そもそも、
電話は出ないのではないか。


引き取ると言ったのはそっちだろう。
しっかり育児しろよ。

そう思うかもしれない。





電話には出なかった。

怖くて、短いコール時間だったが切った。




後悔した。

かけなきゃよかった。