私は短気だ。

今になってみると

元夫も、私のそこが嫌いだっただろう。



 

ましてや、今回の出来事には深く傷ついた。

 

 

でも、だからこそ

相手の家庭を壊したくなかった。

 

 





同じように傷つく彼女の夫、

彼女の息子のことを思うと胸が痛んだ。

 




彼女に言いたいことは腐るほどあった。

でも、耐えてきた。

 


離婚が成立するまで耐えてきた。

 

 





直接コンタクトを取れば、

ひどい暴言を浴びせてしまう気がしたから。

 

 

やっと決着がついて意を決して連絡をした。

 

 








どうして?

 

 

 

 

 

 

ただ、謝って欲しかった。

 

 

 

 

 

自分が悪かったことを認めて欲しかった。

 

家庭を大切にすると心改めて欲しかった。

 

 










 

私は一体何者なんだろう。

偉そうに。

 

そんなこと言えるような身分なのか。

 

 

人生全て正しいことをしてきたと胸を張れるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の離婚は本当に不倫だけが原因だったのか。

 

私にもたくさん至らないところがあったじゃないか。

 

 

 

 



ただ、それが法律で罰されなかっただけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

呼吸を落ち着かせる。 


冷静になれ。




冷静になっても、今私がしていることはおかしいのだけれど。




 

 

「私は、あなたの家庭を壊したい訳では無い。


  慰謝料も夫からもらうから

  請求したいわけでもない。




  ひとりの母親として、

  幼い子供から親を奪うようなことはしたくない。



  うちの息子ような思いをさせたくはない。



  息子は、幼いなりに傷ついている。

  もしくは、わかるようになって傷つくことになる。


  完全なる被害者は、子どもです。




 

  まずあなたがするべきなのは

  言い訳ではなく謝罪ではないのですか。



  ひとつの家庭が壊れてしまったという

  その事実に対して。」











言えた。











やっぱり偉そうになってしまったけど…


言えた。











すると彼女は、


私に謝り始めた。




「奥様、本当にすいませんでした。


  あたしマジで自分がクズって思います。

  クズっすよね。




  自分の家も色々あるんです。


  旦那のモラハラがひどかったりして

  もう生活が苦痛で…




  奥様にもどうやってお詫びしたらいいのか。」