賃貸物件の見学を3日後に設定してもらう。
金曜日だった。

私ひとりで行くことにして、
息子は一時保育にお願いしよう。


1日では見られない。
土曜日は仕事だから
日曜日に両親も交えて見学に行くことに。




両親、特に母は

辛そうだった。

出て行くのも、まだ反対した。





「アパートなんて借りたら
   もう戻れなくなるから」





わかっている。
そのつもりなのだ。

覚悟を決めたから動いている。



でも、こんな状況まで
追い込まれていて

隣には義実家があるような
アウェイな中で
もう暮らしていけない。



泣きながら訴えた。





父は、
キウイが決めたこと。
全面的にバックアップするよ。


と言ってくれた。




泣けた。






学生時代も散々迷惑かけて
社会人になってからも心配をかけて




結婚して

出産して





母は口癖のようにいつも言っていた。




「生きている中で
   今が1番幸せ。」




ごめんね。

こんな風になると思ってなかったの。



3ヶ月前までは
絵に描いたような幸せな家庭だったの。


私も毎日幸せだったの。









そして、

役所の女性相談窓口に電話をした。






今の状況を掻い摘んで説明すると
少し会って話せないかとのこと。



私は息子を連れて、その日のうちに
役所へと向かった。