少し眠って、夕方に目を覚ます。

 
 
あ、息子をお願いしていたから
連絡しなきゃ。
 
 
 
夫に連絡をして連れてきてもらう。
 
 
 
 
パパと過ごしてとてもご機嫌に
息子が帰宅してきた。
 
「ありがとう
    すごく助かった」
 
 
 
そう伝えた。
 
「体調どう?」
 
 
 
「薬が効いてきて
    だいぶ良くなったよ」
 
 
 
 
と話をしたところで義母が来た。
 
 
 
 
 
 
「ちょっと、キウイさん大丈夫?
   びっくりしたわー
   よくなるわよね、膀胱炎。
   血尿なんて私もしょっちゅうだから。
 
   ま、お大事にね。
 
 
   そろそろ、今後について考えていったほうが
   いいんじゃないかしら。
   このまま、別居状態なのは
   子どもの教育にも悪いから。」
 
 
 
 
私を労わる気持ちは微塵も感じず、
唐突にブッ込んできた。
 
 
 
「そうですね。
 
    でも今はどうしようもできないので
    お互いに整理ができて、落ち着いてからでも
   遅くないと思っています。
 
   焦って結論を出さずに、真剣に考える時間が 
   必要かと思って。」
 
 
 
と伝えると、急に真顔。
 
 
 
 
「ダメ。
   こんな状況を続けてはいけない。
   教育に良くない。」
 
 
夫は、義母の斜め後ろに立ちすくんでいる。
 
 
言葉は発さない。
 
 
 
「でも、すぐに元通りにもいきませんし…」
 
 
と私が言うと
 
 
「もうね、この子も帰らないの一点張りなの。
    一緒に生活するのはもう難しいんじゃないの?
 
   キウイさん、もう諦めて
   キウイさんのお仕事がしやすい場所、
   あなたが生活しやすい場所に
  行かれる方が絶対良いと思うの。」
 
 
びっくりした。
 
まさか今日、
こんな状況で言われるなんて
考えてもいなかった。
 
 
「でも、先日
 両家で話し合いをして
 幼稚園はここから通うようにするって
 決まりましたよね?
 
 ○○幼稚園申し込むっていう
 お話になりましたよね?」
 
 
「んー…
 今の状況で、その幼稚園に入園は
 させられない。」
 
 
「させられないって…
 先日はそれで話もまとまりましたよね?
 願書をもらう日まであと2週間ですよ?
 
 今から他の幼稚園を探せということですか?」
 
 
愕然とした。
 
1か月前に、やっとの思いで
両家両親と話し合いをしたのに。
 
こうなりたくなかったから
 
 
 
だから、あの話し合いで決めたのに。
 
 
 
この人は、何故、
あの場では一言も発さなかったくせに
 
目の前に私しか居ない時に
こんなことを言えるのだろう。
 
 
 
そして義母が言った。
「キウイさんはどうして幼稚園を選ぶの?
 保育園にしたらいいじゃない。」
 
 
「…この地区の保育園に空きがないこと
 民生委員のお義母さんは
 ご存知ですよね?」
 
 
 
そう。
義母は民生委員だった。
 
母子家庭や
生活苦の家庭を訪問して
支える役割の民生委員。
 
 
 
 
聞いて呆れる。
 
民生委員が
自分の息子の嫁に
こんなことを言うなんて。
 
 
 
 
もう、怒りと憎しみが抑えられなくなった。