そこからはお互いに一歩も譲らないように。

私は、
もうもはや離婚したくないのかもわからなくなった。


でも、考えてみたら

今離婚して良い思いするのはこの人しかいない

育児なし。
元々ひとりが好きな彼からすると、育児せずにひとりで好き勝手できる日々はパラダイスなのだ。

こんな簡単に離婚という人だ。

息子と離れることに抵抗なんてない。

自分が楽になりたいだけ。

簡単に一言で言うなら、
今回の離婚宣言は逆ギレだ。


前回の離婚宣言は、
浮気することができて
自分てまだイケるんじゃ?と思い
大きな事を言えるようになった結果だ。


そした何より、
もうネチネチ言ってくる私のことが嫌で
もう一度やり直すことになれば
私に屈服しなければならないから。








自分の親ともよく相談をして

とにかく、私の心も決まらないのもあるから
容易にこの家を出てはいけないと。

今出て行ったら向こうの思う壺だと。


そこは納得。
確かにその通りなのだ。

私は何があっても出て行かない。
出て行かなければ、
私が離婚を承諾しなければ
彼は離婚できないのだ。

法律的なこともとにかく調べた。

私にはこの家に住む権利があるのだ。










でも色々なことを考えてしまう。









仕事もパート程度で、母の言う通り逆立ちしてもこの人の収入には及ばない。

パパを突然失う息子の気持ち。
考えるだけで泣けてくる。 

あと2ヶ月で、来年入園する幼稚園を決めなければならない。
この子にとってとても大切なこと。



幼稚園はずっと、色々なところに見学に行き
どこにするかは決めていた。

田舎だったため、とても選択肢が少ない。

バスがお迎えに来てくれる幼稚園は
私立幼稚園ふたつだけ。

ひとつ公立幼稚園があるが
とにかく融通が利かない。
延長保育もないため、平日働くこともできない。
保護者の役割がとにかく多い。


月謝は、補助金が出る関係から
私立に行っても公立に行っても大差がない。

その為、私立幼稚園は激戦だった。


ひとつは、抽選で半分以上が落ちる。
もうひとつは、昨年度願書をもらうために1週間並んだらしい。



両方の幼稚園を見に行っていたが
抽選よりは並ぶ方が確実ではある。
そちらは私が卒園した母園の系列幼稚園でもあったので、並ぶことにしよう。

そう決めていた。



それは離婚騒動前から決めていた。






この家を出て行かないと決めた私は
とにかく幼稚園ことは念押しして言っていた。

ここの幼稚園に入れると。






すると、まぁ日替わりで言うことが変わる。


昨日は良いって言っていたのに
調べてくれてありがとうとか言っていたのに


今日になったら
やっぱりそこの幼稚園はどうかと思う。

お高くとまったママさんが多いと。



そもそも働かないの?と。

姉ちゃんは(義姉)
家計が苦しいから子どもたちを保育園に入れて働いている。
なんで働かないんだ、と。



え?
働いているんだけど。
保育園に入れていないだけで
働いています。

義姉のパート代かそれ以上は
土日の仕事でしっかり稼いでいます。

そして、保育料のマイナスが無いわけで
家計にとってはとてもプラスになっています。



意味がわからない。
急にそんなこと言い出して。
初めて言われた、働かないのかなんて。


平日はママ友たちと遊んで、
ランチ行ったりして。
それが優雅に見えると。

だから働けと。









これは義母の入れ知恵だな。
でなければ急にこんなこと言わない。

義母も子どもを保育園に入れて
働いていた。

幼稚園に入れる母親は
遊んでいるようにしか見えないのだ。





ランチなんてほとんど行っていない。
お弁当作って持って行ったりしている位なのに
そんなこと言われる筋合いはない!

自分の姉と比べてくるところがまた腹が立つ!








なんなんだよ。
マザコンでシスコンなわけ?
良い加減にしろ。









家が隣だから、当然義父にもよく会う。

浮気発覚後、義父の名言。
『なんか、〇〇がまたやらかしちゃったんだって〜?』

ふざけふな。
お前の息子だ!
笑いながら言うな!


『笑えませんけど?』
と真顔で返した。






もうなんなわけ、向こうの家族は。
一言も謝らないし。
そんな態度だし。
義母は遠回しに幼稚園反対してくるし。

因みに保育園だって入れませんが!
今流行りの待機児童、全国自治体ランキングで相当上位なこの街で入れるわけがない。










もう、言い出したらキリがなかった。
どうしようかと思っていたら


また夫が次の一手を出してきた。

『そろそろ、親に相談してみたら?
   もう自分たちだけで解決できないよ。
   幼稚園のことも、今後のことも相談してみなよ。
  そろそろお中元の頃だけど
  母が、こんな状態で素知らぬ振りをしてお中元を贈ることなんてできないって言ってるから。』












また母親か!!!!

あなたの意見は全て母親なのか!





思わず本当の事を言ってしまった。

『とっくに知ってるよ!
   何があってどんな状況なのか!』

すると、

『え、なんで嘘ついていたの?
   この前の旅行の時も知っていたの?
   あり得ないんだけど…』




『うちの親はね!
   離婚は反対しているの!
   あんなひどいことしたあなたでも
   息子の父親だからって言ってるの!
   旅行の時だって、今だって、自分たちが知らない方があなたが戻って来やすいからって。
   その気持ちわかる?!』















そしてついに、
両家両親を交えた6人での話し合いをすることになった。