慣れない育児が始まった。
何もかもがわからない。

お腹にいた子を今、抱いているという不思議な気持ち。


私以上に、彼もまた、不思議な気持ちを味わっていたことだろう。



そして、入院中に名前を決めなければ!


以前から話をしており、候補はふたつ。
驚くことに、お互い考えた名前が1字違いの名前だった。

どっちかだね、顔見て決めよう!

ものの5分で話は済んでいた。



さぁ、いざ出てきた。

顔見て…


わからない。笑



なので、お寺で画数とか見てもらうことに。

私も彼も、名付けはお寺だったらしく
一応嫁なので、彼の名付け寺に決めてもらうことにした。


私は入院中のため、彼にひとりで行ってもらうことに。
候補の名前を持っていき、どちらの名前が良いのか、良い漢字があるのか、

もしくは他にもっと良い名前があるのか聞いてきてねと伝えた。




1枚の紙を持って戻ってきた彼。

ご住職は、
ご両親が一生懸命考えられた名前が子どもにとって1番良い名だと。

だからこのふたつのどちらかで決めたらどうかと言い、漢字をいくつか提案してくれた。


良いご住職だなと嬉しくなってその紙を見ていると、、、




ん?

なんかよくわからない名前がひとつ。


何これ?


聞いてみると

『あ、それは母がこの名前も聞いてこいっていうから』




え?
そんなの聞いてない。

何か名前の候補くださいとか、この名前がいいと思うとか、一切義母から私には無かった。


『でも、お寺では、この名前はやめたほうがいいって言われたよ』
   





ナイス、ご住職!

ナイスアシストーー!


にしても、私には何も言わずに。
勝手に息子を動かすなんて。



私の子なのに。





 



義実家は4人兄弟。

義姉が先に出産をしていたので、孫は2人目。
でも、、、


そういえば出産前の年賀状に
『内孫の誕生、楽しみにしています』
って書いてあったな…


わざわざ内孫って言うんだ…
って引っかかっていたけど

そういうことか。


うちの子ってことね。






産後の身体に鞭打つように、衝撃的な出来事だった。