以前の日記に書きましたが、日曜日に図書館で借りてきました。

伊坂幸太郎作品を読むのは久しぶりです。

 

猫や鼠が喋る不思議な世界を舞台にしたお話。

といってもディズニーみたいな擬人化ではなくて、人間はちゃんと出てきます。

あらすじは、うーん、私の文章力では説明するのが難しいなあ…。

長く戦争をしていた2つの国がありまして。

片方(鉄の国と言います)が勝って兵士を送り込み、負けた国の王様を殺してしまいます。

鉄の国の支配に対して負けた国の人間が立ち向かっていくわけですが、実は…という感じ。

 

そこに、負けた国に住む主人公のトムという猫とその仲間の猫たち、現代の仙台から船で漂流して、何故かこの不思議な世界に流れ着いた人間が絡んで、物語が進んでいきます。

基本的には猫が主人公なので、猫視点で話が進むのですが、よくわからないクーパーという怪物と兵士の話や、猫の習性とか日常的な一見どうでもいいような話がはさまったりと、冗長な感じがして、序盤から中盤にかけてはいまいち物語に入り込めませんでした。

 

途中から様々な謎が解け始め、どうでもいいと思っていたようなことも含めて、全てが繋がっていく段階でやっと面白くなってきましたね。

最後は、そうきたか、とちょっと驚かされました。

そういうところは、やっぱり伊坂作品ですね。

 

期待した程では無かったですが、読んで損をしたとは思わない、私にとってはそんな作品でした。