そういえばこんなこともあった。 確か、お正月?元旦だったような?、、、シルビアにNを乗せ、富士五湖の本栖湖へ向かった。 抜けのいいトラストのストレートマフラーから、心地いいサウンドを響かせながら、真っ直ぐと続く、西富士バイパスを進んでいった。
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大きなコーナーを抜け、もう少しで本栖湖に入ることを道路上のブルーの看板が知らせていた。 あと、5分くらいかな? 「コツン」 、、、、「・・・・・・・・。」 、、、、、「ガタン」 、、、、、「??????」 、、、「なんだっ?」 、、、、走っている車の下から変な音が、、、。 石でも踏んだのか?何か、動物を撥ねたか? でも、何も無かったと思うが、、、。 「ガタン」 、、、、まただ。 「バ、バ、バ、バ、バウォーン、バ、バ、バ、バ」 、、、、「?」 、、、、、なんだぁーーーこりゃぁーーー?何が起こっちまったんだぁ? アクセルを踏むと爆音が?「バ、バ、バ、ボ、ボ、プス、プス、プス」 ギアを上げていったら、、、、、エンストを起こしてしまった。 「?」 道路上に停車してしまっているので、もう一度エンジンを動かすためにキーを回して、「キュルキュルルル・・・」 、、、続いてアクセルを踏むと、「バ、バ、バ、バ、バオォーン、バ、バ、バ、バ」 、、、、、直管マフラーっていうか、エンジンマフラー、、、、みたいな感じ。 ギアをローに入れれば、爆音を流しながらもゆっくりは進めたんで、とりあえず、時速5キロぐらいで本栖湖の駐車場まで向かった。 すれ違う車も音を聞いて、何事かと車を停めてしまうし、本栖湖駐車場に既に集っている観光客や初日の出暴走のお兄ちゃんまで、何事かとビックリしているようだった。 暴走族どころの音じゃない、、、、もしかすると、F1 に近いかも、、、、、大きさは同じくらいでも、、、、すごく汚い音でもあった。
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周りのみんなから注目されている。 そんなに派手な車ではないが、ひと通りドレスアップしているし、、、、運転手である俺は、決してガラが良いようには見えないだろうし、、、、、車の故障だとは誰も思っていないようだった。 完全に単独で来ている、初日の出暴走状態だった。 まぁ、俺は、人前で辱しめを受けても、とんじゃかなかったが、N は、かなり恥ずかしかっただろう。 あまりの爆音だったので、周りのみんなは注目していたが、、、、少し引き気味で、、、、遠めで見ていた、、、、”危ない人、危ないものには、近づかない方がいい” みたいな空気だった。 初日の出暴走族の集団もコチラを向いてはいるものの、目を合わせようとはしていなかった。
ボンネットを開けてみても、、、、よく分からない。 ラジエター系では、ないようだし、、、、道路に寝転んでマフラーの付け根付近を除くと何かを引きずっているようだった。 「なんだぁ、こりゃぁ?」 、、、、?、、、、、もしかして、、、もう一度ボンネットを開け、エンジン部をしっかり見ると、、、、「無いっ!」 、、、、「落ちちゃった!」 、、、、「ダイナモがっ!」 、、、、かろうじて何本かの配線が繋がっているだけで、、、、、引きずっている。 ダイナモが無ければ、電気が起きないし、、、、走るかしん?、、、、帰れるかしん?
周りがどう、こう、人の目どころじゃない、、、、。 「あっ、そういえば本栖湖入口にスタンドが、あったっき」 、、、とにかく、そこまで行かなくては、、、、、、エンジンをかけ、爆音を鳴らしながら、時速5キロ、ローギアーのまま、低速爆音族は、歩く人と同じくらいの速さで、信号に向かっていった。
スタンドには、着いたものの見てもらうと、、、、「ここでは、直せない」っと。 「JAFを手配するしかないかなぁー」っと。 元旦の朝に甲府から、JAFをこんな山の奥まで呼べばカナリのお金が掛かるだろうが、とにかく、呼ぶしかない。 すぐに、連絡をとった。
それから、5分もしないうちにJAFが着てくれた。 たまたま、近くに他の件で着ていたようで、、、。 難しい修理だったようだが、、、、ガソリンスタンドを使わせて頂き、、、、何とか、配線も繋げて、、、、そうはいっても、あくまで応急処置だったようだが、、、、。 おまけにJAFのおじさんは、たまたま近くに居たことだし、、、元旦だけど、、、今年1年良いことがあるように、、、何か、意味は?だが、、、みーんなオマケしちゃうって、、、5000円 という安価にしてくれた。 実は、お金はたくさん持っていなかったので、、、、すんごく、ありがたかった。
うす曇だったので、お日様は出ておらず、場所も場所だったし、、、極寒の1月だから、、、とにかく、冷たかった。 これまた、思い出に残るドライブとなった。
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