節約絡みです。


原田ひ香著 「三千円の使い方」を読んでみました。

年金生活世代、更年期世代、現役世代のお金に関する悲喜こもごもに男女関係や、熟年離婚等々のエピソードが絡まる。


個人的に、ヘーっと思ったのが、日本における家計簿の歴史が1904年を端緒とすること。

もう120年というのか、まだ120年というのか。そして、家計簿としての出版物はずっと途切れることがなかったとのこと。戦時下、戦後を通じて。


海外にはないのかしら、家計簿?と思って、ネットで調べたが、「幾つかの国を回って聞いてみたが、見たことがなかった」という記述を見ました。


羽仁もと子さんが考案した、まさにあの「家計簿」というスタイルは日本独特なのかもしれません。


貯金大好きな国民性とか、ご主人のお小遣い制とか、この「家計簿」文化から来ているのかもしれませんね。

ただ、現在、家計管理アプリそのものは、海外に極めて豊富にあるよう。

中にはAIを使ってどれだけ節約できるのかシミュレーションしてくれるアプリやら、使っていないサブスクを解約してくれるアプリもあるらしい。凄い。

ちょっと脱線しました。


経済的悩みというのは、割と普遍的な話題が多い。どこの家庭でもありそうな悩みが描かれていきます。

個人的に、そうだよねって思えた部分は、結婚を考えた彼氏が奨学金の形で多額の債務を抱えていると知り、思い悩む孫娘のエピソード。


当初は反対していた親も相手に向き合おうとして、ある解決策に至ります。


私には、これが一番妥当な解決策と思いました。

まぁ、74歳の祖母としては、少々悩むでしょうが、やっぱりこうされるでしょうね。


解説は「老後の資金がありません」「ニュータウンは黄昏れて」の垣谷美雨。

興味深い解説。

同級生の時はほぼ平らに見えた経済状況も、結婚とともに経済格差が広がって、価値観も広がるので、皆で一緒に旅行しようと計画しても頓挫する、というエピソードが語られます。


それは、有吉佐和子著「青い壺」でもありましたね。

一番経済的に厳しいであろう人に合わせて旅行を組んだら、少なくない人が内心不満を抱いてしまった。。。

そうなんですよねぇ。経済格差と付き合いの問題って結構デリケートです。

書かれてあるように、他人は他人、自分は自分って割り切れたらいいんですが、なかなかね、簡単じゃないですよね。