初めてご訪問いただいた方はこちらをどうぞ→息子「ぽこ」と糖原病Ⅵ型

 


夏休み!


父は午前中部活の日曜日。

前日からの約束で、帰ってきて公園へ虫採りに行った。


その道すがら、早速父はアブラゼミを捕獲。

網の中でジージー騒ぐセミに周囲の視線が集まる。

息子、ちょっと誇らしげ。




目的地の公園でクラスメイトのケイくん(仮名)に遭遇。

ちょうど息子は虫好きなケイくんの話をしながら公園に向かっていたのでびっくり。


「話をすると会えるんだね〜」


うん。

噂をすれば影…なんて言葉よりも情緒がある。


そのケイくん、息子に会ってもさして感動しない。

虫を追いかけることに夢中で、木の繁る山肌を駆け上ったり飛び降りたり、ダッシュしながら虫採り網を振り回す。


息子はその野性味あふれるクラスメイトのスピードについていけない。

なんせ、背が低いから登れる場所も限られているし、高所からも飛び降りられない。


ケイくんはニイニイゼミとアゲハをゲット。

一方で息子の収穫は小さいコオロギとシジミチョウ。


「網が長ければ、ぽこちゃんも採れるのにな〜」


息子はそうつぶやくが、どう見てもケイくんに比べて網の振りが鈍い。

これがこの病の特徴たる運動能力の遅滞なのかな…?

いずれにしても少し背の低い息子にとっては、今使っている網ですらも丈が長すぎる。


でも、去年はシジミチョウすらも採れなかったから。

少しずつ成長してるじゃん。

成長はゆっくりでも全然いいんだよ。

キミがキミなりに飛び回れるほど元気であれば。



「17:00になったら帰る約束でしょ?」

とお母さんに促されるケイくん。

しゃがみこんで何やら考え始める。


そこに息子、悪魔のささやき。

「もっと遊びたいよね〜」


「こら!誘惑するのやめなさい!」

すかさず父がダメ出しをするほっこり



悪魔のささやきを退けたケイくんが帰ったあとは、池で遊ぶカモの親子を眺めてました。

そういえば父は去年ギンヤンマを捕まえて、公園で遊ぶ子どもたちのヒーローになったっけ。

もう少しトンボが出てきたらまた虫採りしような。