ドイツのエルマウで開かれた先進7か国首脳会議(G7サミット)は8日午後(日本時間8日夜)、首脳宣言を発表して閉幕しました。
 首脳宣言には、中国を念頭に、「東シナ海・南シナ海での緊張を懸念」するとともに、「大規模な埋め立てを含む現状の変更を試みるいかなる一方的行動にも強く反対」、並びに「ロシアによるクリミア半島の違法な編入」と明記されており、自由と民主主義、「法の支配」と人権の尊重などの価値観に基づき、G7が様々な課題で結束していくことが強調されています。
 安倍晋三首相は8日午後(日本時間8日夜)、ドイツ・ミュンヘンで記者会見し、「力による一方的な現状変更や、強い者が弱い者を振り回すことは、ヨーロッパでもアジアでも、世界のどこでも認めることはできない」と述べました。
 本年のG7では、世界経済、地域情勢、気候変動、エネルギー、開発等の国際社会の喫緊の課題について、首脳間で意見交換が行われました。来年、我が国はG7議長国となります。今回のエルマウ・サミットにおける積極的な議論を日本でのサミットにつなげていきたいというふうに考えます。