先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が7日午後(日本時間同日夜)、ドイツ南部の保養地エルマウで開幕しました。
 安倍晋三首相は世界経済に関する討議において中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について言及、創設メンバーの欧州4カ国首脳の前で、「適切なガバナンスの下で、債務の持続可能性をしっかりと見ていかなければならない」と述べ、公正で透明性のある運営が必要との考えを示しました。
 また7日昼の日仏首脳会談においてはオランド大統領に対し、中国による南シナ海での岩礁埋め立てについて触れ、「中国による埋め立ては急速に進展しており、懸念を共有したい」と呼びかけました。
 これに対し同大統領は「平和と安定に向け対話で問題を解決していくことも重要だ。懸念を共有する」と述べ、同意する考えを示しました。
 サミットは8日まで開かれ、折に触れて首相は「法と正義」を強く訴えていく姿勢です。