職場の近くでありながらわずか標高900m未満で鬼伝説あらかたの山があるのに、行かないのはもったいない!
というわけで今回は大江山連峰を歩きました。
大江山はかの有名な人食い盗賊の大鬼「酒呑童子」とその配下「茨木童子」が住み着き、数百とも言われる大鬼・小鬼の雑兵を従え、京の都から姫君たちを攫い妾や食糧にして、都を恐怖のどん底に落とした話で有名です。
鬼っていったら昔話によく出てくるイメージですが、
最近の鬼さんはなかなかシャレててカッコいい。こんなヤツらばかりだと思ったら…(嘘)
しかし
はっきりいって山をなめていました…
実を言うと地図もGPSも持たなかったがために途中で道を間違えたことに気づくのが遅すぎて、ローンサバイバーのようにリアルに長距離急斜面を滑り降りるはめになり危うく遭難するところでした。コンパスによる方位確認と標定点の認識、予備のゴム手袋がなければ悲惨なケガを負うはめだったかもしれません。
疲労困憊で道を間違えたのが現実的理由ですが、まるで鬼に化かされた気分です。
ブナ林や熊笹が原生する45~60°の斜面をシリセードで降りた箇所もあるため、植生にダメージを与えたかもしれません。登山を嗜むものとしては言語道断の行為。
以後このようなことがないよう猛省いたします・・・
(植生が豊富かつ眺めは絶景でしたが、伐られて年月が経った倒木があり、杉にいくつかの赤テープが巻かれイノシシ避けネットが張られていました。地元人や林業・測量関係者がなんとか足を踏み入れられる斜面の可能性があります。)
晴天
総歩行距離29.69km(国土地理院HP計測)
総重量 約20kg
START: AM 08:30
GOAL: PM 17:35
事後報告の近影です
靴はボロボロ、体はズタズタ、足はヘロヘロでカメラのポーズもとれないほど疲労しておりました
わかりにくいかもしれませんが、SKINSのタイツ全身から塩を吹き、トレッキングポールの先端チップは新品であったのに無残にも磨り減っておりました。
靴は帰宅して2時間かけて清掃・磨き・防水処置等で回復を促しました。
北近畿タンゴ鉄道、大江山口内宮駅で下車。すぐそばに観光案内所があり、青鬼のオブジェと案内碑がある。しかし案内所は終日閉まっており、地図ゲットならず。
これだけ見てもいまいちわからないので、まずは由緒ある神社、元伊勢皇大神社へ。
元伊勢皇大神社拝殿。神代だったかいつの時代か勉強不足でスミマセン。ときの天皇が宮中に天照大御神を祭ることを危険と感じ(祭事的か政治的かは不明)、日本各地に天照神を祭る神社を建立したそうで最終的に伊勢神宮に落ち着いたとのことです。
伊勢神宮に落ち着くまで遷されていった各場所を「元伊勢」と呼ぶそうです。
竜灯の杉。他にも元祖鬼征伐の麻呂子神皇手植えの杉もありました。
続いては岩戸神社。天照大御神がスサノオの悪戯に辟易して、引きこもったのが天岩戸とされています。しかしこの天岩戸も全国各地にあり、有名なのは宮崎県のほうではないでしょうか。ここもそのひとつ。
人気のない水がたたずむ谷底にある、ちいさな神社。無人の社務所があり説明板つき。普段は常駐しないようです。
産釜と呼ばれる、安産の絶対的味方の泉を見る高台。もともと八百万の神々や天女がここで湯浴みしたらしく、この水が神性を帯びて安産に効くとか。しかしこの位置は僕からすればお風呂を覗き見る単なる出歯亀では…
これが高台から見た産釜の泉。だいぶ澱んでる。
すぐそばにある谷底の社屋。ここが天岩戸神社。
岩の壁面に建てられてるので、備え付けの鎖を伝う。
社殿。小さいが立派な作り。写真右上に監視カメラがあります。こんな山奥にまでいたずらしにくるのか?
天岩戸神社から見た谷。(写真中央を横に走るのは監視カメラのケーブル)
ここら一帯に夥しい数の蚊が飛び交い、水の流れる音は皆無でした。この社殿の裏に「御座石」といわれる巨大な岩が澱んだ水の上に無数の川原石とともに鎮座しています。
この谷には上流側に関西電力所轄の大きな堰止め場があって、これが原因で普段水が流れないようになっているようです。
恐らく大雨発生時に上流の二瀬川渓流からここが支流になり氾濫の危険があるからではないでしょうか。
岩戸神社参道までの道中に見た光景。右に見えるのは城山(日室ヶ嶽とも呼ばれる。標高460m程)。低山ながら急峻かつ神聖な禁足地で綺麗なピラミッドの形をした山。
昔山頂に神が降臨したという。
太陽神信仰とのつながりが深い。
途中で見た山サクラ。4月末なのにまだ葉サクラとして咲き続けていて、ついつい見惚れる。
山道脇の農家の私道突き当たりに害獣防止フェンスがあり、そこの扉をくぐると森の街道。そこで見たのは水滴が岩をうがったと思わしき「鬼の足跡」。
おそらく35~40cmはある。僕の足が25cmで身長170cm、体重65kg。
個人的妄察ですが身長2.4~2.7m、体重91~104kgではなかろうか。
実在すると、2m級。なんだか進撃の巨人みたい。
酒呑童子討伐隊のリーダー的存在、源頼光が腰掛けたという「頼光の腰掛岩」。
そばには二瀬川渓流が流れる。
けっこうでかい。どうやって腰掛けたんだろう。
疲れて腰掛けるのにわざわざよじ登る必要があるのか、はたまた頼光が大きかったのか。
新童子橋
おそらく観光用に作られた近道用。
下には国道9号線と二瀬川が走る。
9号線を上ると鬼の交流博物館への案内となる交差点へ。ここからがものすごく長い道のりでした(。´Д⊂)
博物館を過ぎると青少年センター所有のグラウンドが山上にあり、その脇に登山道があります。成美学園の女子ソフトボール部が元気に部活に励んでいました☆
しかし僕はその登山道に気づかず、山奥に入ってしまい後戻りして余計な体力を消耗してしまいました(恥)
登山道をのぼり、ようやく分岐点。ここをさらに進むと大江山連峰のひとつ、「鍋塚」へと向かえますこの立て札奥の向こうに既に鍋塚が見えておりました。
わかりにくいですが、ベルトパッドがこの時点で既にウェッティ。
暑い、重い、歩きたくない。
意外に険しい山道を登り続けると、ようやく緩やかな稜線へ。「やっと鍋塚だ!」と思えば、写真のようにかなり急峻な登りが見えて心が折れそうになる。
やっと着いた・・・登頂中に登山客のご一行さまとすれ違い、重装備の僕に色々話しかけてくださいました。
恥ずかしい(´д`|||)
弾薬補給!
旨い!綺麗な眺め・・・。英彦山のときと見劣りしない絶景でした☆
ああ~重たかった!とばかりに
自慢のギアをほっぽります。
しかしこの鍋塚、風が吹き付け汗をかいた後もあって、寒い寒い!弾薬を急いで補給し、ギアを担いで次の連峰へ。
途中で観光バスが入れる山頂付近車道の限界地があり、バイオマストイレがあります。そこで先程のご一行さまが休憩中。また絡んでくださいました。
恥ずかしい(´д`|||)
続いては鳩ヶ峰。鍋塚をアップダウンして到着しました。しかし時既にお昼。早く目的地「大江山山頂(千丈ヶ嶽)」に行かなければ。
写真をさっと撮って、いざ大江山へ。
各山頂の比較。
鍋塚~鳩ヶ峰と同様にアップダウンを乗り越え 無事登頂成功!
いや~疲れた!
Helinox tacticalのチェアーを持って来て正解でした。以前のホームセンターで買ったイスが2013年のハートロックで天寿を全うしたため、「やっぱしっかりしたものがいいや」という考えに至りました。
ギアを置き昼食の場所を作ります。
すると先程の僕に絡んでくださってたご一行さまも到着しました
(;*´Д⊂)オゥ
ご一行さまがなにやら慌ただしく準備され、あるお二方をおもてなし。
なんと、結婚祝いのサプライズではございませんか!!!!!!!!
こりゃおめでたい!!!!!!!Σ(゜Д゜)!!!!!!!
誓いのキス☆
ついつい写真を撮らせていただきました☆本日は誠におめでとうございます!僕も是非、あやかりたい(笑)
場が落ち着いて昼食準備☆風が強くて火がつきません
(-""-;)風防ホスィ
なんとか湯が沸き、ごはんに注いで但馬牛のネギ味噌をおかずにプラスビール!
残ったお湯でコーヒーを作りました☆
(悲報)
強風でコーヒーカップが飛ばされ、LBT 1879Bチェストにコーヒーがかかる
・・・・・・(´Д`|||)
しかしまぁこの絶景は何物にも変えられません。次は是非雲海も見たいです。
鳩ヶ峰から見た大江山山頂。大江山連峰自体が福知山市と宮津市を分ける分水嶺みたいなものです。
長いランチタイム中、結婚祝いを執り行ったご一行さまから料理とウェディングケーキまでいただいてしまいました!スミマセン!ごちそうさまでした!
しっかりとあやからさせていただきましたwww
なんにもお返しできなくてスミマセン
m(_ _;)m
名残惜しい山頂を後にし、最終地点の鬼嶽稲荷神社へ。
その途中で「鬼の洞窟」があることにそそられ、寄り道。写真はその途中にある鬼丸正一位稲荷大明神。しかし鬼の洞窟ではありません。
巨岩の穴が小さな岩で埋められ、祠が建てられてます。
鬼の洞窟は長い急峻な獣道を降り続けなければならないことに気がつき、途中で断念。
リベンジしよう。
そしてようやく鬼嶽稲荷神社の登山口入り口到着!しかしぼくはあるもうひとつの目的を忘れていたことに気づき、また寄り道しました。
それは金時の逆さ杉。大江山に登った他ブロガー様の写真では、そばに立派で小さな社屋が建っていたのに、僕が撮影に来た時点では倒壊して自然の一部となってしまっていた。
旅に疲れた頼光一派の力持ち、まさかり担いだ金太郎さんこと坂田金時が杉を引き抜いてベンチにしたとか。で、元に戻す際、逆に埋めてしまったんだとか?違ってたらスイマセン。(´д`lll)
しかしこの杉、生命力を感じない。まるでミイラ。
恐らく逆さ杉の寿命と運命を共にするであろう。もののあはれというやつ?
この逆さ杉の場所、一見さんはすぐに見つけられないところにあります。(僕もそうでした)
鬼嶽稲荷神社付近に逆さ杉への案内と、目印の鳥居・祠があります。その先を通ると、小さな滝と小さな不動尊があります。その先は行き止まり?と感じました。
困った僕は独り言が多く、何気なしに不動尊に話しかけました。
「どうしたらいい?」
するとあることに気づきました。不動尊の目線の先、よく見ると消えかかった道らしき跡。その先に干からびた異様な木。嬉しくなった僕は不動尊にお賽銭を置きました。
そして鬼嶽稲荷神社へ。実は一般の観光登山者はここから登山するもので、僕は逆方向からやってきたことになります。長い道のりでしたが、今度は駅まで更に長い道のりの帰路を歩かなければなりません。
そして、
車道が続く長い帰路、先程の結婚祝いのご一行さまが偶然車で帰られて声をかけてくださいました。
『途中までいかがですか?』
これも不動尊のお導きと思し召しかなぁ。
しかし!
これ以上迷惑はかけられない・・・
お心遣いだけいただき、自分の足で帰る選択にしました。
しかしこの選択が後に、冒頭で述べたローンサバイバーの悲劇となります…
続く






















































