2024・6・12

新曲「練習曲 1」がupされました。

YouTube、TikTok、で御視聴いただけます。

https://youtu.be/BBLns4aPmNY

練習曲 1

 

 

クラシック音楽の世界には不思議なことが数多く存在します。

その内のひとつがエチュード(練習曲)というものでありましょう。

多くの作曲家が練習曲と題する曲を残していますが、

一体、ピアノ演奏技術に関する何を練習するための曲なのか

わからないものがほとんどです。

単に練習曲風という意味にしては何冊も書いている人がいたりして

即興曲のように即興曲風というのとは一味違う感じです。

一曲づつ、これはコレコレこういう事を身につけるための訓練だよ、

と指示を書いておいてくれれば、そのように練習するのですが、

そのような注意書きはいっさい無いのが普通です。

それでも良い曲で、弾くのが楽しければ問題ないのでしょうが、

つまらない曲の方が圧倒的に多いです。

(今回upした練習曲は良い曲ですよ。笑)

特に悪名高いのがツェルニーです。

多くの国で教則本として採用されているところを見ると、

ツェルニーの練習曲を弾くと何某かの良い効果があるのでしょう。

しかし、つまらないのも事実でしょう。

ツェルニーはベートーヴェンの弟子なのにどうした事でしょうか。

一体何を学んだのでしょう?

優れた教則本であると同時に多くの若い芽を摘む悪魔の曲集でもあるようです。

対象的なのがショパンです。

ショパンの練習曲は名曲がいっぱいです。

練習曲と題していても己が作品の一つとしてのこだわりを感じます。

このショパンの練習曲集をツェルニーが監修したというのですから驚きです。

やはり作曲というものは才能なのでしょう。

才能に恵まれた作曲家はどう転んでも良い曲に仕上がってしまうのでしょう。

でもやっぱり、ショパンの練習曲も何の練習なのかはわかりません。

こういうものなのでしょう。

狐坂64がこの度upいたしました「練習曲1」も同様に何を練習するための

曲なのかわかりません。

作曲いたしました小豆研ぎも練習曲 っぽいからそういう題名にしたと

申しております。

さて、もうすぐ七夕です。

今年も世界平和と短冊に願いを込めようと思います。

また来週、月曜日にお目にかかります。

                               (広報:うつせみ)