泳げない魚1
今日はとても天気がよく、俺の住んでいる海底にも太陽の光が差し込む。
昔の人は陸で生活していたというが、ずいぶん昔の話だし
資料も嘘っぽくこれくらいの動画や画像であれば今の子供でも作る事が出来る。
親父からは「水上で生活するような大人にはなるな」とよく言われた。
俺は16の頃から親父と小さな艦で漁をしている
昨日も深海まで漁に出かけた、深海はいつ行っても冷たく揺るやかで生きた心地がしない。
今まで何人もこの深海で死んでいるし、じいちゃんもこの深海に眠っている。
じいちゃんは腕のいい漁師だったと親父から聞いたことがある
今向かっている漁場もじいちゃんが見つけたポイントで、俺が子供の頃は海老や蟹が毎日大漁だった。
俺と親父は主食になるエビ漁が専門だ、エビは火山の噴火口から出るミネラルに集まり、俺たち
の小型のエビ艦以外では近づく事は出来ない、知らずに近づくと一瞬で蒸し焼きにされてしまう。
最近はエビの数も目に見えて減ってきている。
原因は大気圏の異常気象によるものらしいが、実際のところ海流予報士も理解しているのか疑わしい。
今日も大漁ではないが、俺たちの家族が食べる分と少しの蟹が獲れた。
俺の住む町には14の家族が住んでいて先祖代々エビ漁師の町、数海里はなれてはいるが
隣町には艦の修理屋や酸素屋などある大きい町がある、俺も隣町の学校の教育を受けた。
1ヶ月に3回も早起きして9年も通い大変だったが、今でも仲のいい友達もできた。
大手の艦販売をしているマサと造礁をしているコウの2人だ。
俺の親父の艦はマサのじいさんから買ったものらしく、俺が入学するときに俺の親父とマサの親父が
仲良く話しをしていたのをよく覚えている。
コウは魚礁を作る職人で、町の近くに魚が集まるように人口魚礁を作るのが仕事だ。
以前コウは仕事中に急流に流され水上に出た事があり、水上は焼けるように熱く
目が開けられないほど眩しかったらしいが気がついたら救急病院のベットに寝ていたらしい。
3人でお酒を飲みながら、危なく死ぬところだったと笑い話しをしていると
コウが「今度3人で水上へ行ってみないか?」と言い出した。
俺とマサは「また死にたいの?」と笑ってかえすと、コウはずいぶん酔いが回ってきたらしくそのまま
何も言わず寝てしまった。
親父は漁には行くがほとんど何もしない。
体力的にも年齢的にもそろそろ引退する時期がきていると親父自身わかっているようだ。
今日も親父と2人で漁を終え、家へ帰っている途中に親父が切り出した。
「お前一人で漁できるか?」
俺は簡単に「できるできる、コウも一人で仕事してるし」と答えた。
親父は少しため息を付いたように見えたが何も言わず、そのまま返事の無いまま家に帰り着いた。
漁師は漁が終わり家に着くと必ず真水で足を洗うのが漁師のルールだ
なぜそうしているのかは知らないがじいちゃんも親父もそうしてきたのだから
俺もそうしなければいけない、一種の願掛けみたいなものだと思う。
かあちゃんが「明日から心配事が1つ増えるわ」と言われ、かあちゃんは知っていたんだと
だんだんといつもには無い緊張が俺の表情をこわばらせていった。
昔の人は陸で生活していたというが、ずいぶん昔の話だし
資料も嘘っぽくこれくらいの動画や画像であれば今の子供でも作る事が出来る。
親父からは「水上で生活するような大人にはなるな」とよく言われた。
俺は16の頃から親父と小さな艦で漁をしている
昨日も深海まで漁に出かけた、深海はいつ行っても冷たく揺るやかで生きた心地がしない。
今まで何人もこの深海で死んでいるし、じいちゃんもこの深海に眠っている。
じいちゃんは腕のいい漁師だったと親父から聞いたことがある
今向かっている漁場もじいちゃんが見つけたポイントで、俺が子供の頃は海老や蟹が毎日大漁だった。
俺と親父は主食になるエビ漁が専門だ、エビは火山の噴火口から出るミネラルに集まり、俺たち
の小型のエビ艦以外では近づく事は出来ない、知らずに近づくと一瞬で蒸し焼きにされてしまう。
最近はエビの数も目に見えて減ってきている。
原因は大気圏の異常気象によるものらしいが、実際のところ海流予報士も理解しているのか疑わしい。
今日も大漁ではないが、俺たちの家族が食べる分と少しの蟹が獲れた。
俺の住む町には14の家族が住んでいて先祖代々エビ漁師の町、数海里はなれてはいるが
隣町には艦の修理屋や酸素屋などある大きい町がある、俺も隣町の学校の教育を受けた。
1ヶ月に3回も早起きして9年も通い大変だったが、今でも仲のいい友達もできた。
大手の艦販売をしているマサと造礁をしているコウの2人だ。
俺の親父の艦はマサのじいさんから買ったものらしく、俺が入学するときに俺の親父とマサの親父が
仲良く話しをしていたのをよく覚えている。
コウは魚礁を作る職人で、町の近くに魚が集まるように人口魚礁を作るのが仕事だ。
以前コウは仕事中に急流に流され水上に出た事があり、水上は焼けるように熱く
目が開けられないほど眩しかったらしいが気がついたら救急病院のベットに寝ていたらしい。
3人でお酒を飲みながら、危なく死ぬところだったと笑い話しをしていると
コウが「今度3人で水上へ行ってみないか?」と言い出した。
俺とマサは「また死にたいの?」と笑ってかえすと、コウはずいぶん酔いが回ってきたらしくそのまま
何も言わず寝てしまった。
親父は漁には行くがほとんど何もしない。
体力的にも年齢的にもそろそろ引退する時期がきていると親父自身わかっているようだ。
今日も親父と2人で漁を終え、家へ帰っている途中に親父が切り出した。
「お前一人で漁できるか?」
俺は簡単に「できるできる、コウも一人で仕事してるし」と答えた。
親父は少しため息を付いたように見えたが何も言わず、そのまま返事の無いまま家に帰り着いた。
漁師は漁が終わり家に着くと必ず真水で足を洗うのが漁師のルールだ
なぜそうしているのかは知らないがじいちゃんも親父もそうしてきたのだから
俺もそうしなければいけない、一種の願掛けみたいなものだと思う。
かあちゃんが「明日から心配事が1つ増えるわ」と言われ、かあちゃんは知っていたんだと
だんだんといつもには無い緊張が俺の表情をこわばらせていった。