ばぁばの独り言～新しい・古い捨てる・用いる・急く・緩やか

茶道教室紅翠kou-suiは、ちょっとやってみたいなぁ～とお思いの方から、
継続的な稽古を望んでくださる方、
更に深めて行きたいとお思い下さる方
それぞれにお応えする茶道初心者向けの教室です。

皆さまいかがお暮しでしょう・・

コロナウィルスの感染が再び増加に転じているとのニュースに、この先どうなるのかしら、、と不安もつのりますけれど、

暮らし方や、生き方を今一度見つめ直す時を与えられたようにも思えたりしまて、、私事を思いつくままに徒然と。。

、、ふと浮かびましたのが、

新しい・古い

捨てる・用いる

急く（せく）・緩やか

私も五十を機に着物暮らしを始めます前は、お洋服も好きでしたからトレンドにも多少は敏感でシーズン毎に新しいものが欲しくなったり致しました。

けれど、キモノ暮らしをはじめまして9年目になります今はシーズン毎に何かを買うということは無くなりました。

それは、キモノが高価だからでしょう・・と仰られるかもしれませんね。

確かにその点もあると思います。

けれどそれより、キモノは、春夏秋冬カタチに変化がないことと、染め変えや仕立て替えなどリユースの楽しみに幅があるので次々に欲しくなりにくいということのように思えます。

捨てず、用いる

また、キモノは代々受け継いでゆくことに喜びがあります。

現に私の箪笥の半分は母から譲り受けたものですし、娘の箪笥の半分は私が譲ったものです。

古いものと新しいもの

これがまたええ塩梅にコーディネート出来るのです。

手入れさえ怠らなければ古いからもうあかん、、ということはないのです。

もちろん経済を回す事も大切ですし、反物を作って下さる職人さんの技の伝承を支える意味でも新しい品を求めることも欠かせません。

ただ確かに、キモノはものにもよりますけれど、確かにお安くはありません。

けれど、職人さんが手間暇惜しまず生み出してくださったものを手にしますと、愛着が沸き何年も何年も身に纏いたいという思いが自然と生まれ、擦り切れてもなお何かの形で活かしたいと思えるのです。

丁寧に作られたものを丁寧に着る、そして丁寧に手入れをする、このサイクルが私にはとても心地よいのです。

何年も大事にしますから、求めます時には少し高価でもモトが取れているように思います＾＾

急かず、緩やかに

ファストファッションも時には重宝なものですけれど、直ぐ買って直ぐ捨ててしまわず、じっくり選んで少ぅし清水の舞台から飛び降りても、長く愛用して、また手入れをして違うカタチで用いる、急かず、緩やかな暮らし方を楽しみたいと思うのです。

そして、こうして暮らしますことで、以前にも増して茶の湯にじっくり向き合うことが出来るようになったんやないかなぁ、、と感じています。

昔の暮らしは理にかなったものでしたね。

浴衣を仕立てて、着て、洗い、着て、洗い、、繰り返し色も褪せ、くたくたになった生地は、赤ちゃんのおしめにしていたのです。

絹のキモノも繰り返し洗い張りをした末はお布団のがわになったのです。

今は、ウチも浴衣地をおしめにすることはありませんけれど、やわらかくなった生地で夏の下着を作りましたり、柄が派手になって着なくなった浴衣は、上下に切り分けて家着（作務衣）にしたりしています。

長着（キモノ）は派手になりましたら染め変えましたり、娘や孫に譲っています。

そう、、私のキモノの半分以上は、母から譲り受けたものですし・・