トランプ、中国へ行って、習近平と話す。

政体(せいたい)不明のアメリカ合衆国(がっしゅうこく)の、骨肉(こつにく)が自分ファーストとディールのトランプと、中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく)の、習近平の、会談(かいだん)。

前回大統領のときの経験が、中間選挙までと、あせるトランプの習近平との会談。

習近平はこう言っている。

「中国が辛丑条約のときの中国に戻ることはない」

「中国国民は中国の社会システムを命をかけて守る」

中国人は、はるか昔から、世界のどこにでもいる。

習近平は、トランプが、ガンベルトをはずさせた相手(あいて)を殺した前科(ぜんか)がある者でかためていることを知っている。

2017年、習近平とプーチンが言った。

「北朝鮮は中国の同盟国(どうめいこく)である。北朝鮮が危殆(きたい)ひんするようなことがあれば、中国はただちに軍事行動(ぐんじこうどう)をとる」

「ミサイルがロシアの上空を飛ぶようなことがあれば、ロシアに対する敵対行動(てきたいこうどう)とみなして、反撃(はんげき)する」

中国をつくった毛沢東の夢は、差別意識の思想改造というとてつもないものであった。

毛沢東の夢に水をかけ、一国二制度への扉(とびら)を開いたのが、フランスとソビエトに留学経験がある鄧小平の、「白猫(しろねこ)であれ黒猫(くろねこ)であれネズミを捕るのが良い猫である」である。

毛沢東になりたいという習近平の夢も、毛沢東と同じか。

習近平は、毛沢東が決めた「国家主席の任期は5年、2期まで10年」を変えたというが、変えた理由は何か。

バイデンと習近平の電話会談。

2022年3月18日、ロシアとウクライナの戦争後初めての、バイデンと習近平のテレビ電話会談が、およそ2時間行われた。

ロシアとウクライナの戦争が始まったのは2022年2月24日である。

日本の新聞テレビは、例によって、伝聞で埋め尽くされている。

その伝聞をかいつまんで列挙する。

1ロシアのウクライナ軍事侵攻(ぐんじしんこう)について協議した。

2ウクライナの状勢のほか台湾の問題も議論した。

3米中政府(べいちゅうせいふ)が会談結果を発表した。

バイデンは、中国が検討しているとされるロシアへの軍装備品支援(ぐんそうびひんしえん)を念頭に物的支援(ぶってきしえん)をめぐる意味と結果について習近平に説明し、影響は米中関係だけでなくより広い世界に及ぶと述べ、米欧日(べいおうにち)が中国に結束した対応を取る可能性を示唆(しさ)し、対ロ支援自制(たいろしえんじせい)をうながした形で強く牽制(けんせい)した。

習近平は、無差別(むさべつ)の制裁実施(せいさいじっし)で苦しむのは庶民(しょみん)だと改めて制裁に異論を唱え、世界の平和と安定のため努力する必要があると訴え、米中関係改善とウクライナ状勢での協調を呼びかけ、ロシアへの支援については一切触れなかった。

以下プレスリリース。

1CNN。

バイデン大統領は具体的要求(ぐたいてきようきゅう)を習主席に突きつけておらず一定の配慮を示した可能性がある。

2バイデン。

① 1つの中国政策を堅持(けんじ)していく。

② 中国による台湾海峡での威圧的(いあつてき)で挑発的(ちょうはつてき)な行為への懸念を強調して、一方的な現状変更(げんじょうへんこう)に反対する考えを明確に伝えた。

③ 中国によるロシア支援をけん制した。

④ 習近平にロシアを支援すれば代償(だいしょう)を払うことになると警告した。

3ホワイトハウスのサキ報道官。

① バイデン大統領は、ウクライナの都市や市民に残虐(ざんぎゃく)な攻撃を行なっているロシアに対し中国が物資を支援した場合の結果と代償について説明した。

② バイデン大統領は、ロシアを支援するかどうかは習近平と中国が決めることだと強調した上で、中国がどのような行動をとるか監視を続けるとけん制した。

③ (対応には)さまざまな手段があるが、制裁もその1つだ。

4ブリンケン国務長官。

① 中国はウクライナに侵攻したロシアへの軍装備品の支援を検討している。

② 中国はロシアのプーチン大統領に影響力を行使する責任があるにもかかわらず、中立的な立場の調停者であるかのように振る舞い、侵攻への非難を拒否している。

③ 中国がロシアの侵攻に加担した場合、中国に代償を科すことをためらわない。

5国防省高官。

① ロシアの侵攻が続くウクライナで民間人の被害が止まらない。

② ロシアが侵攻開始以降ウクライナに撃ち込んだミサイルが1000発を越えた。

5政府関係者。

① バイデン大統領は、習主席に対し、アメリカと同盟国などが一致してロシアに対応していることや、対ロ経済制裁の実施、ウクライナ侵攻に対する世界的な非難、多くの外資系企業がロシアから撤退していることについて説明した。

② バイデン大統領は、習主席に対し、ロシアに実質的な支援を行なった場合、中国と米中関係が報いを受けることになると警告した。

6習近平。

① 制裁が行われれば、苦しむのは国民だ、ロシアへの制裁に反対する。

② 対話と交渉により、早期に戦争を終結させることが急務だ。

③ ロシアとウクライナ双方の安全保障上の懸念を解決するために、ロシアとの対話を行うべきである。

④ アメリカの1部の人々が台湾独立勢力に誤ったシグナルを送っており、非常に危険で、両国の関係がくつがえる ような影響を与える可能性がある。

7楊潔篪。

① ロシアが軍装備品の提供や経済援助を中国に求めることなどあり得ない。アメリカはロシアを見くびっている。

② 事実でない情報をまき散らし、中国の立場をゆがめ泥を塗る言動に断固反対する。

③ アメリカは各国の主権や領土保全(りょうどほぜん)を尊重しない。各国の合理的な懸念に答えべきだ。

④ 中国は和平協議の促進に力を尽くす。

8新華社通信。

① 習首席は、ウクライナ危機は見たくないものだと言及し、バイデン大統領に対し、我々は中米関係を正しい軌道に沿って発展させるだけでなく、国際的責任を引き受け、世界の平和と安定のため努力する必要があると述べ、中米関係改善とウクライナ状勢で協調を呼びかけた。

② 会談では北朝鮮の核ミサイル問題や台湾問題なども議論したと見られる。

9環球時報。

① 首脳会談でのアメリカのねらいは、ロシアへの政策網(せいさくもう)に中国を組み込むことだった。

② 一方的な制裁という乱暴な手段には賛成できない。

③ アメリカに協力する義務はない。

習近平は、国連加盟国の圧倒的多数が、ネタニアフのパレスチナ人ジェノサイドを支援して、ジェノサイドしたパレスチナ人の土地にラスペガサスをつくると言っている、トランプの敵であることを知っている。

また、トランプのファーウェイ排除命令(はいじょめいれ)に従ったのは、日本とイギリスだけで、アメリカの企業もほとんど従わなかったことを知っている。

おまけ。

辛丑条約を北京議定書(ぺきんぎていしょ)と言うニッポン人は、大日本帝国が辛丑条約を押しつけた“外国”に入っていたことを知らない。とほほ。

 

*政体(せいたい)=国の政治支配の形式。*ディール=取り引き/売買。*辛丑条約(しんちゅうじょうやく)=賠償金、4億5千万両。利子4%の39年分割払い。外国から借りるカネの利子も含めて終了時には10億両を越えた。当時の清王朝の国家予算は年1億両。国家予算の10年分である。清王朝の1年の支払いは国家予算の半分近くになり、1912年に滅亡した。*清王朝(しんおうちょう)=1616~1912。*辛丑条約を押しつけた外国=イギリス•フランス•オーストリア•ドイツ•イタリア•アメリカ•ロシア•大日本帝国と仲介国のオランダ•ベルギー•スペイン。*プーチン=ロシアの大統領。*毛沢東(もうたくとう/マオ-ツォードン)=1893~1976。中国の第1代最高指導者(国家主席)。*一国二制度(いっこくにせいど)=中国領土内の社会システム(制度)を共産主義システムと資本主義システムにする政策。*鄧小平(とうしょうへい/トン-シャオピン)=1904~1997。中国の第3代最高指導者(国家主席)。*プレスリリース/ニュースリリース=マスメディア(新聞テレビなど)向けの発表。提供の方法は、文書の直接配布•電話•ファクシミリなど。スマホの時代になって、電子メールなども。*CNN(しーえぬえぬ)=アメリカのアトランタにあるニュース専門のテレビ局。*ホワイトハウス=アメリカのワシントンD.C.にある大統領の住居を兼ねる執務室(建物)であるが、しばしば、アメリカの大統領またはアメリカの大統領直属のスタッフの代名詞として使われる。*楊潔篪(ようけつち/ヤン-ジェチー)=中国共産党中央政治局委員。*新華社通信(しんかしゃつうしん)=正式名称新華通迅社の、通称新華社の、日本での通称。中国の国営の通信社。*環球時報(かんきゅうじほう)=中国共産党中央委員会の機関紙である人民日報のタブロイド判の姉妹機関紙。中国の国営新聞。*ネタニアフ=イスラエルの首相。*ジェノサイド=人々の大集団の計画的殺害。特に特定の国民または民族集団の計画的殺害。*ラスペガサス=アメリカのネバダ州の、州がギャンブルを認めた、観光都市。*ファーウェイ=中国の深圳市にある通信機器開発製造販売会社。