紛争地域(ふんそうちいき)。
解釈はいろいろであるが、紛争は「もめごと•争い•けんか」、地域は「具体的にはまとまりある土地」で、国際紛争(こくさいふんそう)で使われる意味は、「国と国が争っている場所(ばしょ)」である。
国境線を決める争いや、国土を決める争いである。
紛争地域は、世界じゅういたるところにある。
国連軍をつくらなかったアメリカは、「紛争地域の占有(せんゆう)•所有(しょゆう)の争いは、話し合いで解決できなければ、戦争による」と決めた。
a よく話に出るのが、フォークランド戦争で、イギリスとアルゼンチンの戦争。
1883年、どさくさにまぎれて、フランスがスペインから奪ったフォークランドを、実効支配したのがイギリスである。
スペインから独立国したアルゼンチンは、先住民の島であったフォークランドの領有権(≒所有)を主張し続け、1982年、フォークランドを実効支配(≒占有)していたイギリスの総督(そうとく)を、アルゼンチン軍が追放して、実効支配した。
アメリカがつくった国連がアルゼンチン軍の撤退(てったい)を可決したが、アルゼンチンは従わず、イギリスと戦争になったのがフォークランド戦争である。
サッチャーは、イギリスから艦隊(かんたい)を派遣(はけん)して、アルゼンチン軍を撃退(げきたい)して、フォークランドを現在まで実効支配している。
b 中国の香港。
2020年、中国が暴力(=戦争)で解決した。
c毎日ニュースになっている、2022年に始まったロシアとウクライナの“戦争”。
(正しくは戦争ではなく紛争である)
2019年、ロシアの内乱(ないらん)を画策(かくさく)するアメリカの工作(こうさく)で、ウクライナの大統領に芸人ゼレンスキーがなったとたん、NATO加盟申請(かめいしんせい)したことを、ロシアに対する敵対行動(てきたいこうどう)ととらえたプーチンが、“ロシアとウクライナの国境(こっきょう)を確定(かくてい)する戦争”(=紛争地域の紛争を解決するための戦争)を始めた。
ちなみに、ロシアの衛星国であったウクライナの言葉はロシア語の方言で、ウクライナ人の多くはロシアとの戦争に反対であった。
*国境線(こっきょうせん)=国の領土(りょうど)•領海(りょうかい)•領空(りょうくう)の境(さかい)決めるところ。国によって違いがあり、しばしば、争いの原因になる。*フォークランド=南アメリカ大陸のアルゼンチンの南端の東の大西洋にある諸島。*サッチャー=1925~2013。イギリスの女の首相。*NATO(なとー)=北大西洋条約機構/北大西洋に面するアメリカ•カナダとヨーロッパ諸国の集団的防衛組織。*プーチン=ロシアの大統領。*衛星国(えいせいこく)=独立国であるが、国土が広く政治的経済的に強い国の近くにあって、支配または影響を受けている国。