A
受信料を徴収する国営大企業NHKの2024年6月23日15時33分のプレスリリース。
全国の水道水のPFAS検出状況把握へ国が検査結果など報告要請(ヘディング)
以下本文。(一部省略)
PFASが一部の地域の水道水から検出されたことなどを受け、国は全国の水道水のPFAS検出状況を把握するため、自治体や水道事業者に対し、これまでの水質検査の結果などを9月末までに回答するよう要請しました。
PFASをめぐっては、去年10月、岡山県吉備中央町で水道水から国の暫定目標値の28倍もの濃度のPFASが検出されていたことが発覚するなどしました。
しかし、PFASの水質検査の実施は自治体などによる任意のため、検出状況がわからない地域も数多くあり、全国的な状況は把握されていません。
PFAS 検出への不安の声が上がる中、国は、上水道のほか簡易水道なども対象に含め、
管理する自治体や水道事業者などに対し、令和2年度から今年度にかけての水質検査の実施の有無のほか、検出された場合はその最大の濃度、検査を実施していない場合はその理由や今後の実施予定についての回答を求めました。
さらにこれまで1度も水道水のPFAS検査を実施していない事業者などに対し、ことし9月30日までの期限で少なくとも1回は水質検査を実施し、報告することを要請しました。
調査は環境省と国土交通省が行うもので全国のPFASの検出状況を把握したうえで、現在は「暫定」であるPFASの目標値の見直しの検討などに活用するとしています。
B
受信料を徴収する国営大企業NHKのプレスリリースにない、岡山県吉備中央町のニュース。
① 岡山県吉備中央町の水道水に高濃度のPFASが混入していることが発覚したのは昨年10月ではない。
② 政府が水道水に含まれるPFASを1ℓあたり50ngを暫定目標値にした2020年、岡山県吉備中央町は、水道水の水質検査項目にPFASを入れ、円城浄水場で、1ℓあたり800ng、暫定目標値の16倍の数値が検出された。
③ 円城浄水場の給水エリアの住民に水道水を飲まないよう呼びかけ、給水車を配備したのは2022年である。
④ 原因がわからない症状を訴えていた円城浄水場の給水エリアの住民27人の血液を、京都大学の教授が分析したところ、27人全員が、アメリカの科学•工学•医学アカデミーが要注意としている「血液1ミリℓあたり20ng」を越えて、4種のPFASの合計の平均値は186.4 ng、最大値は372.4ngであった。
⑤ アメリカの疫学調査で、PFASによってリスクが増大するとされている症状。高コレステロール•流産•難妊化•肝機能障害•甲状腺疾患。
C
政府や新聞テレビに採用されない専門家の説明。
PFASは自然界でほぼ分解されず、人体や環境に長く残るため、「フォーエバー-ケミカル(永遠の化学物質)」と呼ばれている。国連のストックホルム条約会議では製造や使用が禁止されている。
(補足)沖縄のアメリカ軍基地周辺の地下から大量の高濃度のPFASが検出されたのは何十年も前である。
*PFAS(ぴーふぁす)=Pollen-food Allergy Syndrome 。野菜や果物を食べたときに、唇•舌•喉などにかゆみやはれなどのアレルギー症状を起こす病気。(注)発がん性物資と指摘する専門家もいる。*プレスリリース/ニュースリリース=マスメディア(新聞テレビなど)に情報を提供すること。*ヘディング/ヘッディング=1標題/見出し。2サッカーでボールを頭でコントロールすること。*暫定目標値(ざんていもくひょうち)=暫定+目標+値。「一時的•仮の•正式に決まるまでの」+「あることを実現するためのめじるし」+「数字」。あいまいな造語である。*簡易水道(かんいすいどう)=法律で、給水人口101人以上5000人以下を対象とする小規模な上水道。*令和2年=2020年。*ng(なのぐらむ)=重さの単位で、10億分の1グラム。100万分の1グラム。*越える(こえる)=超える。