極東国際軍事裁判を極東軍事裁判•東京裁判と言う人がいる。

パール判決。

どうでもいいこと1。

極東国際軍事裁判に「パール判決」なんてない。

ベンガル語の人名を英語にしたものはRadhabinod Pal で、Radhabinod Pal のカタカナ語はラドハビノッド-パル。

従って、ニッポン人が言う「パール判決」は「パル判決」の誤りである。

どうでもいいこと2。

極東国際軍事裁判は、複数の判事による裁判であるから、パルが裁判長でないかぎり、パル判決はない。

どうでもいいこと3。

極東国際軍事裁判は連合国が大日本帝国の戦争指導者を断罪する裁判で、ヨーロッパの先進国では『裁判で反対意見のない一致は独裁無効』と考えられているから、‘戦争裁判無効や被告全員無罪‘の反対意見の判事として用意されたパルを、我が意を得たりの判事として、ニッポン人がパル判決とした。

どうでもいいこと4。

ニッポン人の勘違い。

パルはガンジーに匹敵する立派な人で親日家である。

インドは親日国である。

国民の半分が公用語もわからない多民族•多言語•多宗教のインドで、日本を知っている人はごくわずかである。

インドの仏教を信仰している人が1%であることを知っている日本国民も、ごくわずかである。

パルがベンガル人であること知っているパル判決としたニッポン人は、ほとんどいない。

また、連合国がベンガル人のパルを反対意見の判事として用意した理由を知っているパル判決としたニッポン人は、ほとんどいない。

ガンジーがヒンドゥー/ヒンズー教を信仰していたことを知っている日本国民も、ごくわずかである。

 

*極東国際軍事裁判(きょくとうこくさいぐんじさいばん)=連合国が大日本帝国の戦争指導者を断罪した裁判。*パル/パール=1886~1967。インドの弁護士•裁判官。ベンガル人。