国土交通省のトヨタ本社の立入検査。

言うまでもなく、紙をぺらぺらめくって、‘はいおしまい’ でおしまい。

国土交通省が、34年間見ぬふりをしていたダイハツの第三者認証不正が内部告発でバレて、いやいや立入検査をしたのは、半年前だ。

ダイハツは、トヨタの完全子会社で、社内ルールはトヨタと同じである。

トヨタとダイハツの幹部は、ツーカーである。

トヨタブランドのダイハツの不正は、トヨタの不正で、大問題であったはずである。

ダイハツは、その後どうなった。

ダイハツは、国土交通省の立入検査で困ったことがあったのか。

“紙をぺらぺらめくって、はいおしまい”では、日本の大企業は、モラルハザードで腐るばかりである。

権力と癒着している日本の新聞テレビの報道によれば、大企業トヨタのおぼっちゃま会長豊田章男(とよだあきひろ)は、不正がバレたトヨタの車について、たぶん国賊東大官僚のアドバイスで、こう言った。

「(認証制度と実態に)ギャップがある」

日本の政府がどんなにふしだらでも、日本国民は、制度(ルール)を守らなければ犯罪者である。

(豊田章男は、裁判すれば、権力と癒着している日本の警察-検察-裁判によって、無罪になる)

第三者認証?型式指定?型式認定?

ユーザーは、専門的なこと言われてもわからない

ユーザーは、メーカーに「ルールよりきびしくやっている」と言われるより、「ルール通りにやっている」ほうが安心できる。

ユーザーは、ルールと違えば、ごまかしてると思う。

中国で、No. 1の日本ブランドカーのピークは2016~2017年であった。

理由は、ニッポンニッポン。

日本は、ビッグトヨタの、ガソリン車•プラグインハイブリッド車•燃料電池車にこだわった。

裏を返せば、中国の国家戦略が眼中(がんちゅう)になかった。

中国は、バイデンがEVを国家戦略にする前に、世界の電脳化•知能化に向けた技術の進化を見逃さず、2020年以降EVを戦略産業として育成する方針を決めた。

韓国も貿易の国家戦略の1つに‘自動運転EV’を掲げた。

自動車の普及を国家戦略にした中国は、2001年導入した車両購置税(=自動車取得税)を2009年から減免(げんめん)をくり返し、2023年6月、EV購入には新車購入補助金より多額の補助金を出すと公表した。

市場が一変した。

EV市場で猛烈な価格競争が起きた。

世界のEV販売でNo. 1のテスラを、中国の自動車メーカーが猛追した。

ガソリン車は古色蒼然(こしょくそうぜん)。

2016~2017年には、技術で見るべきものがない、日本ブランドは、失われていた。

2022年、日本の自動車メーカーの退潮は決定的になり、各社は撤退も含めた決断を迫られた。

営業利益が1兆円を越えたトヨタも、世界最大の市場である中国では、EVブームの波に乗れず、低迷した。

今、世界の自動車メーカーは、‘自動運転EV’の開発にしのぎを削っている。

中国に進出した日本の自動車メーカーの今。

トヨタ。

中国の実情に合わせたEVの開発を加速させるため現地の研究開発の体制を強化したほか、デンソーとアイシンが IEM by TOYOTAに加わり、電動パワートレーン(電動駆動装置)を開発している。

日産。

2024年から複数の新車を投入してラインアップを強化する。

三菱

撤退決定。

ホンダ。

2030年以降、EV 1本に切り替え、2035年までに中国で販売するすべての新車をEVにする。

スバル。

中国では生産していない。

販売台数7割のアメリカのバイデンがEVを国家戦略にしたため、EVシフトに集中する。

スズキ。

2018年に撤退を決断し、インドに集中した。

マツダ。

生産継続。

中国市場での車の販売台数はごくわずかで、売り切ったら撤退と見られている。

 

*モラルハザード=道徳の欠落/悪いことを悪いことと思わなくなること。*プラグインハイブリッド車=ハイブリッドカー(HV)に外部充電機能を付け加えた、電気だけで走れる距離を長くした車。略称PHEV。PHVと略称している説明書がある。*ハイブリッド=ガソリンで走行中にバッテリーを充電し、途中からバッテリーで走行して、ガソリンの減る量を少なくするメカニズム(の車)。略称HV。*燃料電池車(ねんりょうでんちしゃ)=ハイブリッドカーのバッテリーに、水素が燃料の‘燃料電池’を使う自動車。略称FCV。*バイデン=アメリカの大統領。*EV (いーぶい)=意味多数。一般的には電動輸送機器。特に電気自動車(=バッテリー自動車)。BEVと言う人がいる。(注)NEVはバッテリー自動車ではない。*テスラ=アメリカのテキスト州に本社がある電動輸送機•クリーエネルギー関連企業。*デンソー=正式名称、株式会社デンソー。日本の愛知県に本社がある自動車部品メーカー。*アイシン=正式名称、株式会社アイシン。日本の愛知県に本社がある自動車部品メーカー。*IM by TOYOTA(あいむばいとよた)=「トヨタ自動車研究開発センター有限会社」の改称「トヨタ知能電動車研究開発センター有限会社」。*越える(こえる)=超える。