日本の経済を心配しろと言いたいが…

日本の新聞テレビ太鼓を叩いた、インドの新幹線について。

2017年、インドの新幹線の起工式に、安倍がモディと出席した。

インドの新幹線は、中国がつくる計画であったが、トランプが奪って安倍に命令したものである。

つくる費用2兆円。

つくる日本の企業に、100%日本政府がカネを出す。

日本の貧乏人の税金を、インドに新幹線をつくる日本政府と癒着している日本の企業に垂れ流す。

いつのまにか日本とインドは“特別戦略的グローバル-パートナーシップ”になって、モディは、「インド‘独立’から100年になる2047年までに‘先進国’入りする」とぶち上げた。

2017年の起工式後、太鼓を叩いた日本の新聞テレビにインドの新幹線のニュースはまったくなく、開業予定と言った2023年になって、開業予定が2026年ごろになった。

雑誌が住民の反対で土地収容が難航し遅延した等々理由を書いたが、理由をよく読めば、インド国民が国の法律に関係なく行動することに思い至れば、2026年の開業も危ぶまれる。

国民1人当たりのGDPも発表できないインドの新幹線計画は、日本が日本の税金を垂れ流すかぎり続くだろうが、悪くすると、計画の変更、もっと悪くすると、とん挫する。

 

インドについて。

インドは、19世紀末からイギリスに支配され、第2次世界対戦終了直後の1947年に独立して、インド共和国と言われるが、独立前までは、イギリスがつくった英語で書かれた“インド統治法”が(その名前の通りインドを支配する)憲法で、1950年の憲法もイギリスの影響が色濃い英語(とヒンデゥー語)で書かれ、people がつくった憲法ではなく、インド式民主主義の国である。

公用語は英語とヒンデゥー語であるが、多民族•多言語•多宗教のインドの国民の半分が英語もヒンデゥー語もわからない。

資本主義の最先端に生きる人もいれば、原始共産主義に生きる人もいる。

国民の半分が文盲(もんもう)で、体調が悪くなればガンジス川の水を飲み神に祈り、少女が売り買いされ、奴隷がいる、国である。

 

インドのモディについて。

世界には、企業のことばかり考えるトップがいるが、モディはその1人である。

クアッドでアメリカにたらし込まれたモディは、企業に原爆をつくらせ宇宙開発をさせている。

インドは、ヨーロッパの先進国が最貧国に入ると思っている国だぞ。

モディは、企業の電力が足りなくなって、原発を早急に建設するために、CSCを締結し、アレバNPと契約した。

契約内容。

① 原発6基。

② 完成予定2030年。

③ 30キロ圏内の住民の移転補償金、1000万円。

④ 事故発生の損害賠償金、1人1万円。

⑤ 原発の運営はインド原子力発電公社が行う。

リベラシオンのCSC非難。

① 賠償額が非常に低く、被害者賠償にならない。

② 賠償の範囲が限定される恐れがあり、被害者保護に欠ける。

③ 提訴(ていそ)が事故発生国でしかできない。

④ 発生国の規定が不充分であった場合、救済(きゅうさい)が充分おこなわれない恐れがある。

⑤ 原発メーカーの責任を免責するのは、無責任である。

⑥ CSCは原発輸出を目的としたものであり、輸出による人権侵害や環境破壊の恐れがある。

 

*安倍(あべ)=1954~2022。日本の第90代第96代第97代98代総理大臣。*モディ=インドの首相。*トランプ=アメリカの前大統領。*グローバル=世界的な/世界的規模の。*パートナーシップ=協力関係。*ヒンドゥー語(ひんどぅーご)=北インド中部インドで話されている言葉。*people(ぴーぷる)=語源は支配される人々。*ガンジス川(がんじすがわ)=インドの東、北西から南へ流れる川。*クアッド/クワッド/クアド/クワド/クアード/クアード=日米豪印戦略対話/日本•アメリカ•オーストラリア•インドの戦略的話し合い。4国同盟ではない。*CSC(しーえすしー)=原発事故に関する損害賠償条約。*アレバNP(あればえぬぴー)=フランスの世界最大の原子力複合会社アレバ/アレヴァが倒産して改名したもの。その後フラマトムと改名した。*リベラシオン=フランスのパリにある知識人が読者と言われる新聞/新聞社。

 

おまけ。

インドのムガル/ムガール帝国について。

ムガルはインド北方の遊牧民の部族の名前で、定着した土地がモンゴルになり、モンゴル人の血を引くイスラム教徒が北インドにつくった国が「モンゴル人の血を引く国」という意味のムガル国で、勢力を南インドにまで広げてムガル帝国といわれたイスラム国家である。イギリスに追われるまで1526~1858続いた。首都が北インドのアグラ/アーグラから北約200キロのデリーに変わった。デリーはニューデリーと変名。