キム王国の第3代キム王は言った。

「拉致はなかった」

「小泉は約束を破った」

「朝鮮民主主義人民共和国の人民は、日本が、大日本帝国コロニアリズム加害を認め、謝罪し、相当の賠償金を支払わないかぎり、日朝平壌宣言に何の効力も認めない」

日本は、国連で、国連に加盟している「朝鮮民主主義人民共和国」を国家と認めていないただ1つの国である。

(「朝鮮民主主義人民共和国」を“最悪の共産主義国家”と言うアメリカも国家と認めている)

すなわち、日本にとって、「朝鮮民主主義人民共和国」(=北朝鮮)は存在しない。

国交、あるわけない。

朝鮮半島に存在する国家は、韓国すなわち大韓民国である。

日本政府や日本のバカ新聞テレビ小銭稼ぎのコメンテーターが言ってる「北朝鮮」は、国連に加盟している「朝鮮民主主義人民共和国」ではなく、朝鮮半島(=韓国)は内紛状態で、韓国がコントロールできない(=韓国から独立しようとしてしている)集団(=韓国の1部)である。

にもかかわらず、日本政府も日本のバカ新聞テレビ小銭稼ぎのコメンテーターも、連日、(国家であるように)、「朝鮮民主主義人民共和国/北朝鮮」と言っている。

日本には、このように、先進国から見れば、数え切れない噴飯(ふんぱん)の現実がある。

その最たるものが、2002年9月17日の、小泉訪朝である。

世界を仰天させた。

小泉訪朝?

「朝」は何だ。

「朝鮮民主主義人民共和国」であるはずがない。

「朝鮮民主主義人民共和国」は存在しない。

「朝鮮民主主義人民共和国」を国家と認めていない上に国交がない日本は、「朝鮮民主主義人民共和国」との交渉は不可能である。

しかし、日本の総理大臣小泉純一郎は、「朝鮮民主主義人民共和国」へ行って、「朝鮮民主主義人民共和国」の代表と言われる金正日と会って、話をして、拉致問題(の1部)を解決して、‘日朝平壌宣言と言われるもの’を公表した。

日本のバカ新聞テレビ小銭稼ぎのコメンテーターの、“小泉純一郎の勇気ある決断”という絶賛が、噴飯であるのは言うまでもない。

「朝鮮民主主義人民共和国」を国家と認めていない、国交もないことを知っている人は、“小泉純一郎は、どうして「朝鮮民主主義人民共和国」へ行けたのか”と思うとともに、日朝平壌宣言の意味をこう考えた。

a 日朝平壌宣言は、日朝共同宣言とも言われ、国と国の条約に近い約束であるが、そうではなく、小泉純一郎と金正日の個人的な約束である。

b 小泉純一郎と金正日がどんな約束をしようと、約束と異なる言動をしても、個人的な問題である。

すなわち、a b が第3代キム王の発言になった。

ちなみに、日本経済新聞2014年5月29日22:22の「日朝の合意文書の全文は次の通り」の内容は、外務省の発表とまったく違う。

また、その他の日朝平壌宣言の説明もバイアスがかかったものが多い。

また、日本のバカ新聞テレビ小銭稼ぎのコメンテーターが言っている「金正日は拉致を認めた」は、日朝平壌宣言のどこにも書いてない。

また、帰国したいわゆる拉致被害者が言っている「北朝鮮に拉致された」は真実か。

“北朝鮮という国”ではないのか。

しばらく経って、1部の雑誌が、小泉純一郎の訪朝に‘縁の下の力持ち’がいたことを書き始めた。

‘縁の下の力持ち’には、「縁の下」とかぎかっこが付いていた。

縁の下は暗い所→ダークサイド。

「小泉純一郎が訪朝できたのはダークサイドの協力者いた」という主張である。

符合することがあった。

アメリカで犯罪者になって追放され、アメリカの植民地でも入国禁止である文鮮明を入国させ、統一教会関連団体の悪質な布教活動を許すことにしたのは、多くの統一教会と仲良しの議員がいる(信者もいる)自民党がつくる日本政府であり、小泉純一郎の訪朝直前のことである。

小泉純一郎の訪朝に‘縁の下の力持ち’がいたことを1部の雑誌が書き始めると、新聞テレビが続いた。

三度告げれば実で、事実のようになったことがある。

① 文鮮明は、北朝鮮出身で、ライフワークが朝鮮半島統一で、金正日としばしば会っていた。

② キム王朝の北朝鮮は、食糧危機であった。

③ 文鮮明は、金正恩に会って、「このカネは、大日本帝国の犯罪を謝罪する気持ちの1部として預かったものです」と言って、日本で荒稼ぎした1部の2兆円を渡した。

④ 2兆円が、小泉純一郎の政府専用機による「朝鮮民主主義人民共和国」訪問を、金正日に認めさせた。

しかし、小泉純一郎総理大臣の、脱法行為の結果の、日朝平壌宣言、噴飯以外の何物でもない。

帰国したいわゆる拉致被害者が言っている、「北朝鮮に拉致された」が真実で、”犯人の国籍が「朝鮮民主主義人民共和国」“が真実とする。

日本は拉致を世界にどう訴えればいいのか。

日本は、「朝鮮民主主義人民共和国」という国家は存在しないと言っている。

日本は、論理的に、拉致被害者の救出を、「朝鮮民主主義人民共和国」にも、キム王にも、要求できない。

要求できても、無視され、世界の笑いのタネにされる。

日本は、論理的に、北朝鮮は韓国がコントロールできない韓国の1部であると言っているから、拉致被害者の救出を韓国に要求しなければならない。

日本と韓国は、「犯罪人引き渡し条約」を結んでいるから、犯人の引き渡しを、韓国に要求できる。

クールジャパンのニッポン人は言う。

「朝鮮民主主義人民共和国という国は存在しない」

「日本は存在しない国に大日本帝国の戦争加害の賠償をすることはできない」

論理である。

しかし、韓国に対する大日本帝国の戦争加害の賠償は、日本と韓国を植民地にしたアメリカのお陰で雀の涙で済んだ。

もしも、もしも、日本が「朝鮮民主主義人民共和国」の存在を認めることになったら、とんでもないことになる。

わかるか。

「朝鮮民主主義人民共和国」が日本に大日本帝国の戦争加害の賠償を要求してくるだけにとどまらない。

アメリカの恫喝で大日本帝国の戦争加害の賠償を雀の涙で済ませられた被害国が黙っていない。

ずいぶん前だが、大日本帝国の戦争加害の合計は、少なくとも200兆円という試算がある。

30万人のオキュペーション-ベビーの問題は含まれていない。

日朝平壌宣言は、日本がとんでもないでたらめな国であることを象徴するものである。

“日本は総理大臣が法律を守らないことなどまったく不思議ではない国”ということである。

日本の拉致問題担当大臣のまぬけ面(ずら/づら)。

おまけ。

国連安全保障理事会は、ロシアの拒否権行使によって、‘北朝鮮’制裁の専門家パネルを廃止した。

国連安全保障理事会の制裁委員会の専門家パネルは、2009年に発足して、毎年延長が決議されている、制裁措置を各国が履行(りこう)しているかを監視する、実行部隊である。

つまり、国連安全保障理事会は、各国の‘北朝鮮’制裁措置の監視をやめたということである。

ちなみに、アメリカとパートナー国は’北朝鮮’制裁の専門家パネルに代わる、国連内外の複数の選択肢を検討している。

(注)‘北朝鮮’は、翻訳のときの、「朝鮮民主主義人民共和国」の言い換えである。

 

*キム王国(きむおうこく)=朝鮮民主主義人民共和国。*第3代キム王(だいさんだいきむおう)=朝鮮民主主義人民共和国の金正恩:キム-ジョンウン。*小泉純一郎(こいずみじゅんいちろう)=第87代第88代第89代総理大臣。自民党国会議員。もと秘書。世襲議員。*コロニアリズム=植民地主義。*日朝平壌宣言(にっちょうピョンヤンせんげん/にっちょうへいじょうせんげん)=日朝共同宣言(にっちょうきょうどうせんげん)とも。2002年9月17日、小泉純一郎と金正日が、朝鮮民主主義人民共和国(=北朝鮮)の平壌で会って、会談して、拉致問題(の1部)を解決に合意したとされる内容(の文書)。*平壌(ピョンヤン/へいじょう)=朝鮮民主主義人民共和国の首都。*金正日(キム-ジョンイル/きんせいにち/きんしょうにち)=1941~2011。朝鮮民主主義人民共和国の第2代王。*バイアス=偏り/偏見。英語の説明の日本語訳。特に不公平と思われる方法である人やグループに対する好みや偏見。*文鮮明(ぶんせんめい/ムン-ソンミョン)=1920~2012。韓国の新興宗教統一教会の開祖。*統一教会(とういつきょうかい)=もと宗教法人世界基督教統一神霊‘協会’の略称。現在、宗教法人世界平和統一家庭連合(略称家庭連合)。1954年設立。開祖文鮮明。「統一教会」と「統一協会」は同じと考えていい。*三度告げれば実(みたびつげればじつ)=3度同じことを言えば事実になる。ナチスドイツの宣伝の天才と言われたらゲッペルスの伝説。*ゲッペルス/ゲッベルス=1897〜1945。ナチスドイツの宣伝大臣。ヒトラーに続いて1家自殺。*クールジャパン=ステキな日本。*オキュペーション-ベビー=占領軍兵士や軍属や商社員がつくった子供。*ベビー/ベイビイ/ベービー=赤ん坊。*パネル=人の集まり。専門家パネルは専門家の集まり。