ある日、日本橋郵便局の、広い2階の、新聞数種類かけてあって読める1角に、コンビニのローソンができた。

駐車場はない。

日本橋郵便局に来る人は、途中にコンビニはいっぱいあるから、たぶん、コンビニを利用することはない。

日本橋郵便局の職員のためのコンビニか。

この不思議を解決したのは、自民党が政権交代のうき目に会って、「郵政省の民営化」が実現したときである。

郵政省の民営化。

郵政省は、持ち株会社である親会社の日本郵政株式会社と①日本郵便株式会社•②株式会社ゆうちょ銀行•③株式会社かんぽ生命保険の3社に分割された。

①の仕事は、郵便と物流。

②の仕事は、貯金。

③の仕事は、生命保険と①②③およびグループ会社の経営管理。

グループ会社。

a 日本郵政スタッフ株式会社。

b 日本郵政インフォメーションテクノロジー株式会社。郵政省が富士通•日本電気•日立•野村総研につくらせた通信会社を日本郵政株式会社が買い取ったもの。

aの仕事は、一般企業へ人材派遣と業務受託と職業紹介。

bの仕事は、情報通信事業と人材派遣と職業紹介。

以上を要するに、「郵政省の民営化」は、親方日の丸隠しである。

しかし、①②③の株式の7割を政府が持つから、「郵政省の民営化」が親方日の丸隠しであることは、わかる人にはわかった。

ローソンが日本橋郵便局にあったのは、「郵政省の民営化」を見せるパフォーマンスであった。

「日本橋郵便局の職員も‘民営化’に協力しています!」

ちなみに、ローソンは三菱商事の子会社で、三菱ケイレツは、大日本帝国時代から親方日の丸の筆頭(ひっとう)である。