薩長土肥がつくった大日本帝国は、薩長土肥の操り人形ではあったが、天皇という王がいる王国であった。

欧米に追いつき追い越せの大日本帝国に、国策会社が次々にできた。

薩長土肥に協力した商人が、大日本帝国と癒着して、大企業になった。

民主主義国家ではない、大日本帝国の大企業は、すべて、国策会社か大日本帝国と癒着した会社と言っていい。

国策会社と大日本帝国と癒着した会社は、大日本帝国が無条件降伏して、アメリカに解体された。

しかし、アメリカは、日本国を経営する現実から、日本国有鉄道などの基幹産業は残さなければならず、国策会社と大日本帝国と癒着した会社の解体は、中途半端に終わった。

① 中途半端に終わった国策会社と大日本帝国と癒着した会社の解体。

② 解体不可能な江戸時代と大日本帝国時代のpeople の精神。

①②が、大日本帝国無条件降伏後の、“日本国”のすべてである。

民主主義を土台とする健全な資本主義を阻害(そがい)する、国策会社と区別できない会社と、国策会社を母体(ぼたい)として発展した大企業がいっぱいの、日本。

特殊会社(とくしゅがいしゃ)•特殊法人(とくしゅほうじん)•特別法人(とくべつほうじん)

特別民間法人(とくべつみんかんほうじん)•認可法人(にんかほうじん)•独立行政法人(どくりつぎょうせいほうじん)•財団法人(ざいだんほうじん)•公団(こうだん)•公社(こうしゃ)•事業団(じぎょうだん)•協会(きょうかい)•外郭団体(がいかくだんたい)•第3セクター(だいさんせくたー)。

これらは、英語に翻訳すれば同じになる、どうにでも解釈できる、‘権力の風を読む’国賊東大官僚がつくった、造語である。

2001年の、「特殊法人等整理合理化計画」によって、これらのの多くは、廃止または改組または民営化されたが、定義があいまいな日本では、官僚が天下り、実態は同じである。

御用学者ではない学者は指摘した。

a 政府の保護や援助は、当然、干渉にも馴れ合いにもなる。

b 民業圧迫。

c 経営内容の不透明。

d 不良会社の温存。

e 天下りの温床。

日本には、NHK日本放送協会(特殊法人)•日本中央競馬会(特殊法人)•日本赤十字社(認可法人)など、合理的に理解できない会社がいっぱいある。その多くが官僚の天下り先と言われる会社であることは、合理的に理解できる。

a b c d e は、要するに、「日本がモラルハザードで腐る」ということである。

最近の例が、使用済みアスファルトを混ぜたものを新品として使っていた、大企業NIPPOのモラルハザード。(→きっちょむブログ)

前例の1つが、時効を理由にちょんにしようとした、JRが建てた福岡の傾くマンション。

JRを信用して買ったマンションが、数年でひび割れ、すきまができて、少しずつ傾き始めた。

親方日の丸のJRと親方日の丸の役所は、相談しても、相手にしてくれない。

相談した専門家は言った。

「マンションの欠陥を証明するのは難しい。基礎工事の手抜きの証拠を掴むのは100%不可能だ」

マンションの住人は、味方をしてくれる専門家を探して、怒りのボーリングで、証拠を掴んだ。

20年かかった。

かかった費用は1000万円。

JRの福岡のスキャンダルは、全国の新聞テレビに報道され、ブランドに傷が付くと思ったJRは、全面的に謝罪して、建て替えを申し出た。

 

*親方日の丸(おやかたひのまる)=親方は弟子のめんどうを見る人。日の丸は日本政府。日本政府が会社のめんどうを見てくれること。もちろん日本政府は全部の会社のめんどうは見られないから特殊な関係の会社である。用例「あの会社は親方日の丸経営だからいいな」など。*国策会社(こくさくがいしゃ)=国策すなわち国の政策でつくられた会社。国営と同じである。*people(ぴーぷる)=語源は支配される人々。*御用学者(ごようがくしゃ)=権力に都合のいい説を唱える学者/依頼主の希望どおりに答えを出す学者。*モラルハザード=道徳の欠落/悪いことを悪いことと思わなくなること。