立法(=国会)•行政(=政府)•司法(=裁判所)が健全であれば、行政指導は必要ない。

先進国にガラパゴス行政と言われる日本の行政の、市販のバイアスがかかった「行政指導」の解説書は読まないほうがいい。

権力の風を読む国賊東大官僚が公務員に使わせる日本語の言葉には、例えば「要請」が「命令」であるなど、先進国では信じられない一般的意味からはずれた意味がある。

行政指導もその1つである。

行政指導は「行政+指導」であるが、公務員の口から出る「指導」は「命令」である。

しかし。

行政指導は、法律ではない。

法律•ルールは、人の組織(≒会社)を守るために人をしばる。

すなわち、法律•ルールには罰がある。

罰のない法律•ルールは法律•ルールではない。

すなわち、行政指導は法律ではないから、公務員の口から出る「指導」が「命令」であっても、命令に従わない国民•組織を罰することはできない。

しかし。

罰のない命令は、罰のある法律より恐ろしい。

罰のない命令である指導に従わない国民•組織に対して、公務員による次のような嫌がらせがある。

1警察官の、訪問、呼び出し、関係者•従業員の訪問、呼び出し。

2税務署員の、頻繁な立ち入り、帳簿の点検、税理士の呼び出し。

3差別的課税。

4労働基準監督署•公正取引委員会•東京証券取引所の調査。

等々。

大組織•大企業は、罰のない命令である指導の恐ろしさを知っているから、指導に従う。

ちなみに、1~4の嫌がらせを解決するために“政治屋”がいる。

NHKは、国営放送らしく、「LINEヤフー情報漏えい問題 総務省 経営体制に踏み込む行政指導」と、太鼓を叩く。

「経営体制に踏み込む」は、このヘディングを書いた無名のNHK記者の判断か、それとも、プレスリリースか。

どっちにしても、噴飯(ふんぱん)である。

あまりにも幼稚過ぎる。

「経営体制に踏み込む」、どういうことだ。

「経営体制に踏み込む」、誰がどう踏み込むんだ。

国賊東大官僚が踏み込ませるとしても、言うことを聞くヤクザがいるか。

LINEヤフーは20年以上前から上場企業だぞ。

「行政指導は干渉であり、経済の効率化を阻害(そがい)する」と言えない、プレスリリースで脳みその腐った記者ばかりのNHK。

「行政指導は干渉であり、経済の効率化を阻害する」は、健全な資本主義国家に言えることである。

日本は、健全な資本主義国家どころか、その土台となる健全な民主主義国家ではない。

干渉の自覚のない総務省のしつこいLINEヤフーの行政指導は、日本のためにならない、いじめである。

アメリカの言うことを聞いていればいい日本政府の、国賊東大官僚のうさばらしである。

NHKは、日本にとって「LINEヤフーの情報漏えい」よりはるかに重大な情報漏えいを、ニュースにしなかった。

数えきれないほどあるが、a b c は、その中の、日本のセキュリティーがお笑いの、国家的大事件である。

a 2020年、アメリカは、日本に、「公電が中国に幅広く読み取られている」と警告した。

ちなみに、公電は、傍受(ぼうじゅ)を防ぐため、通常のインターネットを介さない閉域ネットワーク“国際IPVPN”で、‘特殊な暗号を用いて’、送受信する。

b防衛省の仕事をしている三菱電機•NEC•神戸製鋼所が、コンピューターから企業秘密が流出していたことを認めた。

認めたのは、ヨーロッパの企業秘密の流出を防ぐセキュリティー団体の公表があったから。

c 有効なセキュリティー対策は、企業秘密が流出した組織が積極的に情報を公開することであるが、隠蔽(いんぺい)体質の日本は、政府も企業も情報を公開しない。

 

*バイアス=偏り/偏見。*ガラパゴス=1南アメリカ大陸の北西にあるエクアドルの西1000㎞の南太平洋にある群島。2独善的/独善的体制。*ヘディング/ヘッディング=1標題/見出し。2サッカーでボールを頭でコントロールすること。*プレスリリース/ニュースリリース=マスメディア(新聞テレビなど)に情報を提供すること。