国賊東大官僚は、国有化したルネサスエレクトロニクス株式会社(以下ルネサス)を復活させようと、アメリカに、TSMCに協力を命令するよう懇願(こんがん)した。

TSMCは、アメリカの恫喝(どうかつ)に従ったが、日本政府の提案を拒否した。

日本政府の提案はルネサスの那珂工場であった。

TSMCは「那珂は地震の頻発地域である」という理由で拒否した。

TSMCが選んだのは、デンソーとソニーと’合弁‘で、熊本に工場をつくることであった。

今年の2月24日に開所式が行わた、熊本工場である。 

熊本工場の開所式には、TSMCの創業者•経済産業大臣•熊本県知事•デンソーの社長•ソニーグループの会長•トヨタの会長が姿を見せ、日本の新聞テレビが、熊本県だけでなく九州が経済効果で沸き立っていると太鼓を叩いた。

ところで。

一昨年。

2022年11月。

半導体のイロハもわからない岸田が、ペーパーを読んだ。

「Rapidusは、官民一体となって、‘先端半導体’の量産化に向けたプロジェクトに乗り出すもので、各社の技術を結集し、巻き返しを図る。2nm 以下の‘先端半導体’の量産を目指す」

アメリカ・中国・韓国は、すでに、国家戦略を、EVから自動運転EVに切り替えた。

日本政府が4000億円支援した、TSMC とソニーとデンソーの合弁?熊本工場がつくる半導体は、22nm ~28nm である。

自動運転EVに必要なのは「最先端半導体」である。

「最先端半導体」は、5nm ~7nm 半導体で、さらに進化している。

22nm ~28nm 半導体は、自動運転に対応しない自動車や家電用の半導体である。

日本の半導体開発製造販売会社が国内で生産できるのは、レガシープロセスと言われる、40nm 半導体である。

日本の半導体開発製造販売会社は、国賊東大官僚の言うことを聞いているうちに、ほとんどつぶれ、技術者は消えた。

熊本工場は、完成しても、たぶん、日本では、TSMCが要求する、充分な技術者を確保できない。

TSMCが熊本工場の操業に充分な台湾の技術者を日本に送ると考えているのは、太鼓を叩いたバカ新聞テレビだけである。

‘台湾人’が‘中国人’より日本人が好きだと思っているのは、バカニッポン人だけである。

‘台湾人’は、アメリカに面従腹背(めんじゅうふくはい)である。

TSMCのIT戦略は台湾の企業に学ぶ中国のIT戦略でもある。

① サプラヤー認定の厳格化。

② サプライチェーンの調整。

③ 調達プロセスの調整。

④ 技術管理の強化。

⑤ 生産計画の点検。

⑥ アメリカが仕掛ける経済戦争に負けないように、「最先端半導体」の開発をめざすが、国内の半導体が不足しないことを優先する。

a 「最先端半導体」の開発には、多くの半導体メーカーが開発をやめるほど、何十億ドルものカネが必要である。

b 中国の半導体メーカーは、台湾から技術者を招いて、製造技術・工場づくり技術・工程づくり技術・組織づくり技術の指導を受けている。

 

*TSMC(てぃーえすえむしー)/台湾積体電路製造(たいわんせきたいでんろせいぞう)=世界最大の半導体製造販売会社。正式名称は台湾積体電路製造股份有限公司。*那珂(なか)=茨城県那珂市。*岸田(きしだ)=日本の総理大臣。*ペーパー=1紙。2資料/記録。3原稿。特に答弁や会見のときに読むために用意された専門家がつくった原稿やメモ。*Rapidus (らぴだす)=トヨタ•デンソー•ソニー•NTT •NEC •ソフトバンク•キオクシア(KIOXIA)•三菱UFJ 銀行、8社がつくった‘先端半導体’の量産化をめざす会社の名前。*nm(なのめーとる)=長さの単位で、10億分の1メートル。100万分の1ミリ。*EV (いーぶい)=略語EV の意味は多数。よく聞くEVは、電動輸送機器のことで、特に電気自動車/バッテリー自動車を言う。*レガシープロセス=時代遅れの半導体製造技術。*IT(あいてぃー)=情報通信技術/情報処理や通信にパソコンやインターネットや携帯電話などを組み合わせて使う技術の総称。ICT(あいしーてぃー)とほぼ同じ。*サプライヤー=供給者/商品の製造業者•原料の供給国→小売業者にとってのサプライヤーは製造業者•生産者•問屋など、工業製品製造業者にとってのサプライヤーは部品製造業者•原材料製造業者•製造機械製造業者•商社など、輸送業者などを含む、意味多数。*サプライチェーン=供給連鎖/供給業者の繋がり/ある製品が出来るまでの原材料の供給元の繋がり。または、ある商品が製造から客に届くまでの繋がり。*プロセス=1仕事の手順。2仕事の経過。3加工。4コンピューター用語。実行単位。誤解を恐れずに言い換えると、半導体の能力。レガシープロセスは時代遅れの半導体の能力。先端プロセスは先端的半導体の能力。〇〇プロセスは、半導体の能力を示すもので、〇〇に〜nmなどが入れば、コンピューターを動かすのにかかる時間と思えばいい。〇〇の数字が大きいほどレガシープロセスである。