NHKの、『映像の世紀バタフライエフェクト  選   田中角栄  列島改造の夢と転落』の、バタフライエフェクト。

バタフライは、蝶。

エフェクトは、結果または効果だで、効果だろう。

映像は、画像。

世紀は、100年。

映像の世紀は、画像の100年で、テレビの100年か。

バタフライバルブは「蝶形弁」と言う。

NHKはなぜ、バタフライエフェクトを「蝶効果」としなかったのか。

a NHKはかっこいいカタカナ語が大好きだから。

b アメリカに「Butterfly Effect 」という映画があるから。

この記事を書いたNHKの記者は、カタカナ語の「バタフライエフェクト」、映画の「Butterfly Effect 」を、受信料を払っている日本国民に、わかるように説明できるのか。

カタカナ語の「バタフライエフェクト」のButterfly Effect は、一般に、アメリカの気象学者が1972におこなった講演のタイトル「Predictability:Does the Flap of a Butterfly’s Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas?」(予測可能性:ブラジルの1頭の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか?)に由来すると考えられている。

世界の物好きが単なる比喩ではなく勝手な解釈で使っている。

NHKの、『映像の世紀バタフライエフェクト  選   田中角栄  列島改造の夢と転落』に続く記事。

去年12月放送の「田中角栄」をアンコールに答えて再放送。戦後最年少54歳で首相となった田中角栄。天才と呼ばれた政治家と彼に夢を託した人々のやがて悲しき物語。

番組内容。

「目白御殿」と呼ばれた田中角栄の自宅に、公共事業の誘致を求めて、全国から自治体や企業の担当者が陳情に押しかける映像が残っている。民主政治とは陳情政治。高邁な理想よりも目の前の現実。新潟の農家に生まれ、高等小学校卒、土建会社出身の田中角栄は、何もかも本音むき出しだった。地方と都市の格差解消の手段が道路と新幹線だった。開発を見越して地価は高騰、住民は地域発展を夢見た。田中角栄は日本に何を残したのか。

1NHKはバタフライエフェクトを比喩として使っている。

『田中角栄  列島改造の夢と転落』の、何が蝶で、何が竜巻なんだ。

2「目白御殿と呼ばれた田中角栄の自宅に、公共事業の誘致を求めて、全国から自治体や企業の担当者が陳情に押しかける映像」

→信じられない。

真実なら、自治体の担当者はクビになり、企業はつぶれているだろう。

日本は後進国だが、大日本帝国時代でも、こんなバカなことをする組織はないし担当者はいない。

3「陳情」

→ バカ東大出身の記者か。意味がわかっていない。

4「高邁な理想よりも目の前の現実」

→前に続くのか後ろに続くのかわからない。

後ろに続くなら、新潟の農家に生まれると“何もかも本音むき出しになる”とは思えないが、田中角栄をほめている。

“地方と都市の格差解”“住民は地域発展を夢見た”はほめ言葉だ。

“開発を見越して地価は高騰“は、今も同じだ。

5「天才と呼ばれた政治家と彼に夢を託した人々」

→田中角栄を天才と呼ばれた政治家にし、人々に夢を託させたのは、”民主政治“ではない日本の無責任なNHKが視聴率アップのためにしたことである。

6「やがて悲しき物語」

→NHKの“映像の世紀”がした。

NHKのアーカイブス、ドキュメンタリー、スペシャルなどは、眉(まゆ)に唾(つば

)を付けて見なければならない物語である。

7「田中角栄は日本に何を残したのか」

→ NHKは何を言いたいのか。

ジャーナリズムではないNHKの記事はすべて結論は読者に任せてお終いになる。

(注)

1比喩は比喩に過ぎない。

2アーカイブの複数形はアーカイブズである。

おまけ。

NHKは、日本列島改造論の田中角栄、総理大臣になって日中国交回復をした田中角栄を激賞した。

しかし、アメリカより6年早い中華人民共和国との国交回復は、共産主義撲滅(ぼくめつ)がイデオロギーのアメリカの逆鱗(げきりん)に触れた。

当然、NHKの態度は変わった。

NHKは、資料を提供して、立花隆に「田中角栄の研究」を書かせた。

アメリカの植民地日本列島は田中角栄非難の嵐になった。

結果、田中角栄は、アメリカの恫喝による日本のでたらめな裁判で、犯罪者になった。

その後、小銭稼ぎのコメンテーターも、田中角栄を語ることはなかった。

しかし。

「井戸を掘った人の恩は忘れない」

中国政府は娘の田中真紀子を暖かく迎えている。

 

*フェイク=本物でないこと(/もの)。嘘。*田中角栄(たなかかくえい)=1918~1993。自民党国会議員。第64代第65代総理大臣。もと土木建築業社長。*立花隆(たちばなたかし)=1940~2021。物書き。もと東京大学教授。もと文藝春秋記者。