自民党の国防部会と外交部会は、ときどき、中国•北朝鮮•韓国•ロシアの動きに反応して、

日本はアメリカの命令がなければ何もできないことがわかっているから、官僚に知恵を出せと八つ当たりする。

またぞろ、暇つぶしに、敵基地攻撃能力(てききちこうげきのうりょく)のピーチクパーチク。

河野太郎が「昭和の概念」と切って捨てた、敵基地攻撃能力。

昭和の概念。

1956年の敵基地攻撃能力に関する政府の見解。

「‘我が国土’に対して、’急迫不正’の侵害の手段としてミサイルによる攻撃が行われた場合、ミサイルの攻撃を防ぐのに他の手段がなければ、敵のミサイルの基地を叩くことは法的に自衛であり攻撃できる」

「能力」は「武力」である。

現在、「能力」は格段に進歩した。

戦闘機•爆撃機•ミサイル、その他。

AWACSによって妨害電波を発射して敵の地上レーダーの撹乱(かくらん)をする。

空中給油を受けた戦闘機によって爆撃機の護衛と敵のレーダー•移動式弾道ミサイル発射台を破壊する。

敵の指揮施設や地対空ミサイル陣地の破壊には巡航ミサイル•弾道ミサイルを使用する。

特殊部隊の侵入によって敵基地を破壊する。

ピーチクパーチクすべきは、武力の「能力」ではない「能力」である。

北朝鮮のミサイルの着弾地点の計測を誤った、日本の「能力」は進歩したのか。

覚えているか。

安倍の、‘北朝鮮のミサイルが飛んで来るぞ’の、Jアラート。

日本国民に、北朝鮮の恐怖を植え付けた、Jアラート。

安倍が叫ぶJアラートJアラートで、薩長土肥下級藩士の子孫の諸国では、防空壕をつくってミサイルの避難訓練をした。

分厚いコンクリートの防空壕でも、ミサイルが命中したらこなごなだ。

欣喜雀躍(きんきじゃくやく)したのはゼネコンである。

分厚いコンクリートの防空壕の鉄筋を減らし、政治献金の皮算用(かわざんよう)をした。

国防なんて知ったことではない。

アメリカから情報をもらってからの、Jアラート。

どう避難すべきかの指示もない、Jアラート。

故障しまくりだった、Jアラート。

北朝鮮がミサイルを撃ち込むのは、日本の田舎ではなく、100%東京だ。

ちなみに、日本の敵基地攻撃能力の「武力」は、アメリカの賞味期限切れの「能力」である。

 

*河野太郎(こうのたろう)=当時、行政改革担当大臣•国家公務員制度担当大臣•新型コロナウイルスワクチン接種推進担当大臣。*AWACS(えーわっくす)=空中早期警戒管制機/管制機能を持つ戦闘機。*安倍(あべ)=1954~2022。第90代第96代第97代98代総理大臣。*Jアラート(じぇーあらーと)=国民に危険情報を伝えるシステム。