何度も書いた。
’経済学という学問はないという学者がいる‘。
その理由を「経済に関する現象の説明が学者によって違う(=定義があいまい)から」と書いた。
例1。
戦前のアメリカのニューヨークの1か月続いた「株価大暴落」の原因の説明が、学者によって違う。
例2。
直後の10年間続いた「世界恐慌」の原因の説明が、学者によって違う。
例3。
「株価大暴落」と「世界恐慌」との関係(あるのかないのかも含めて)の説明が、学者によって違う。
例1~3を言い換えると、経済の予測はできないということである。
にもかかわらず。
例1例2 の経験から、アメリカ政府は、預かったカネを貸すだけではなく活用(=投資)していた“銀行”に、預かったカネを守り、リスクの高い活用(=投資)を禁じ、リスクの高い活用(=投資)を別会社にする法律をつくった。
いわゆる「銀証分離」である。
「銀」は客から預かったカネを貸すだけの「銀行」、「証」は客から預かったカネを活用(=投資)する別会社の「証券会社」である。
しかし。
カネを貸すだけで活用(=投資)できなくなった銀行が不満を強く政府に訴え、リーマンショックの10年前に、法律は廃止された。
しかし。
リーマンショックで起きた“金融不安”で、ふたたび銀証分離が議論され、ヨーロッパでは法律ができた。
リーマン-ブラザーズ投資銀行(投資銀行は証券会社)のように、破綻するものは破綻させるのが資本主義である。
しかし。
a b によって、世界各国、お笑いのような”大きすぎてつぶせない”政策が常態(=資本主義に反する国家の救済)になって、銀証分離が無意味になっている。
a 銀行・証券会社の買収・合併によって、グローバルな巨大銀行・巨大証券会社が誕生した。
b スマホ革命で、’虚実の情報‘が瞬時に地球を1周し、世界的金融不安になる事態が生じた。
*グローバル・グローバリズム・グローバリゼーションの日本で使われる意味はほぼ同じで、世界的規模(/世界標準)にすること。→きっちょむ辞書。*リーマンショック=2008年、アメリカのリーマン-ブラザーズ投資銀行の破綻がきっかけとなった、世界的金融危機と世界同時不況。リーマンショックは日本だけの呼称である。