2015年、統一教会の名称変更を認めたときの異常事態。
① 18年間文化庁の違法の申請不受理を裁判に訴えなかった統一教会が、受理しなければ裁判に訴えるぞの勢いで申請してきた。
(認証してもらえるという確信があったから申請した)
② 文化庁の決裁(けっさい)担当者は、文化庁のルールを破って、下村文部科学大臣に報告した。
(官僚は自分の判断で前例を破るようなことはしない)
2022年、2015年に統一教会の名称変更を認めた下村を弁護した末松文部科学大臣の弁護は、無知をさらすものであった。
①②の動機が何かを考えるとき、統一教会と関係があったと暴露(ばくろ)された下村と末松のことを考えないわけにはいかない。
2015年文化庁の審議官(しんぎかん)であった前川の「政治的な力が働いた」という推測を批判するのは誰だ。
下村と末松は安倍の飼い犬である。
1997年、文化庁の宗務課長であった前川は、宗教法人の名称変更の申請に来た統一教会を、申請しても認められないから申請しないでくださいと伝えて、断った。
前川は、全国霊感商法対策弁護士連絡会への聞き取りやメディアを通じて、統一教会の実態調査をしていて、統一教会が社会的に問題がある宗教法人であることを把握していた。
1統一教会であることや宗教団体であることすら隠して、孤独な人・恋人がいない人・地方から都会に出て来た人・いろいろなアンケート調査・手相・姓名判断・ボランティアと称する活動の勧誘などで、教義を広げ、信者にしている。
2統一教会が関係する霊感商法や献金の強要などのトラブル。
3多くの裁判の内容と結果。
4宗教団体にとって教団の名前は教義と密接なものであり、教団創設以来の名前を教義もわからない名前に変えるのは、理解しがたい。
前川は、60年間世界基督教統一神霊協会という名前で活動し、その名前で信者を獲得し、その名前で社会的存在が認知され、訴訟の当事者にもなっている、宗教法人が、実態を変えないまま名前を変更することを認めるべきではないと思って、申請を断った。
申請不受理は違法である。
統一教会は、認証してもらえる確信があったら、裁判をやってでも申請したはずである。
前川の申請拒否が前例になり、18年が過ぎた。
安倍政権の2015年、文化庁の審議官になっていた前川は、宗務課長が来て「統一教会の名称変更を認証することになった」と報告を受け、「認証すべきではない」と’異見‘を述べた。
前川はこう言っている。
宗教法人の名称変更について。
「文化庁は、出された申請が法律などに適合しているかを審査し、認証するかしないかを決定する」
文化庁は形式上の要件以外を理由に申請を拒否できないと説明している人に対して。
「書類がそろっていれば認証というわけではない。申請内容に実態が伴っていない場合は、認証しないという判断をして、宗教法人審議会にかける道がある」
2015年、文化庁が統一教会の名称変更を突然認めた経緯の前川の説明を聞いて、「政治的な力が働いた」という前川の推測を批判する人は誰だ。
*統一教会(とういつきょうかい)=もと宗教法人世界基督教統一神霊‘協会’の略称。現在、宗教法人世界平和統一家庭連合(略称家庭連合)。1954年設立。開祖文鮮明。「統一教会」と「統一協会」は同じと考えていい。*前川喜平(まえかわきへい)=大学講師。もと文部科学省事務次官。*下村博文(しもむらはくぶん)=国会議員。もと東京都議会議員。もと塾経営者。*末松信介(すえまつしんすけ)=国会議員。もと県会議員。もと会社員。