2020年12月下旬 首都高速:大井PAにて 座席の黒いリュックが今回のポイント(笑)
購入して1ヶ月が経過。現在も順調に慣らし運転を進めている。
少し落ち着いたので納車日の様子をレポートする。(長文なので興味ある方だけ読んで欲しい)
自宅から約70キロ離れた県外の販売店で購入
【納車】
納車日。書類や小物を入れるためのリュックを持参して販売店に到着。
書類手続きとバイクの操作説明・注意事項などを受け、いよいよ乗車。ワクワクが最高潮に達する。
新車=タイヤ新品時はかなり滑りやすいので、くれぐれも気をつけるように念押しされる。
何でも出発直後にタイヤが滑り、いきなり転んでバイクを傷だらけにしてしまう方が稀にいるらしい。
【販売店を出発】
さて、私は慎重に発進して無事に出発。SV650、何だこのバイク、メチャクチャ乗りやすい!
26年ぶりのMT車。(正確には大型免許取得時のCB750以来12年ぶり) 緊張と期待と不安が交錯し、とにかく運転操作に集中。精神的な余裕はない。(情けない・・・)
【初回給油】
ガソリン残量がほぼゼロ。一般的に、バイクを購入した場合、ガソリンはほんの少ししか入っていないのが普通。よって初回の給油はバイクを買って最初に行う儀式のようなもの。
販売店から3キロ離れたガソリンスタンドを見つけて早速給油。ガソリンタンク容量は14リットル。スカイウェイブ400は13リットルだったので、SV650は大型車としては容量が小さい。燃費は比較的良い部類に入るらしいので、航続距離が極端に短いわけでもなさそうだ。
考えてみれば、自宅を10:30に出て、一度も休憩していない。バイクを降りて一息つくことに。
初回給油直後に撮影 オドメータはわずか3キロ
出発して3キロ。荷物を背負うことによる違和感(身体の動きが阻害される感覚)を覚えた。
これまで長らく乗ってきたスクーターは、荷物をシート下に気楽に放りこんでしまえるため、荷物を背負うことはなかった。私がMT車に慣れていないこともあり、リュックは持参した荷掛け用ゴムロープで後部シートにくくりつけ、身体をフリーにして走ることにした。
荷物を積み、ナビをハンドルに仮留め。水分補給とトイレを済ませ、準備完了。心の準備も整った。
時刻は13:30過ぎ。「おとなしく家に帰るか、それともせっかくここまで来たのだから、軽く走ってみるかどうするか・・・」としばらく考えた末、時間に余裕があるので、少し走ってみることにした。
【事件発生!】
慣らしのため、エンジン回転数を抑えながら、約30キロ離れた目的地に向け、順調に走行。
約10キロを過ぎた頃、信号待ちで停車した際に、何となく積んだ荷物が気になり、座席に座ったまま、後方に手を伸ばすも 「ん?・・・ない・・・荷物がないっ!!」
何度も後ろ手で後部座席の上を探っても、積んだはずのリュックの手応えがない。
途中で脱落してしまったのだ。
ビッグスクーターでも荷物が多くて入らないとき、後部シートに荷物を積んだ経験は何度かある。
よって今回もしっかり括り付けたつもりだったのだが・・・。
ネイキッド、V型2気筒で650ccの大型バイク。それなりに振動もある。
どうやらその認識が甘く、ロープの縛り方が悪かったため、緩んで落下してしまったのだろう。
・・・普段から冷静さを自負している私でも、このときばかりは激しく動揺した。
取り急ぎバイクを安全な場所に停車。頭が混乱して、バイクに跨ったまま、しばし立ち尽くしてしまったが、時が経つにつれ、徐々に落ち着きを取り戻した。
まずは来た道をガソリンスタンドまで引き返し、落下した荷物を捜索すべきと判断した。
【初めてのUターン】
軽くツーリングを目論んだのだが、それどころではなくなった。
そして苦しくも迫られた新車でのUターン。Uターンは得意な方だが、初めて乗るバイク、しかも大型MT車・・・リスクの高い行為である。平日昼間の市道。交通量は多くないものの、エンストによる立ちゴケの危険がある。
Uターンせず、そのまま前進して、最初の交差点で何度か曲れば元の道へ復帰して引き返せる。
いろいろ考えたが、Uターンの方が早いため決行。
とにかく 「慌てない」 「事故らない」 「転ばない」 と、その場で思いついた 「3ない」 を心に誓った。
深呼吸し、落ち着いて左右を良く見て安全確認。慎重に足をつきながら水平を保ち、イメージ通りに1回でUターンに成功。
SV650は足つきが良く、軽量、コンパクトであること、そして 「ローRPMアシスト」 なるエンスト抑制機能が付加されていることで、今回の私のように動揺した状態でも、安全にUターンできた。「スズキさん、このバイク凄いよ」 と言いたくなった。
【よく考えてみれば・・・】
来た道を引き返し、反対車線にリュックがないか、目で追いながら走行していてふと思い出した。
リュックに入れたと思い込んでいた財布と携帯は身に付けていたのだ。
リュックを括り付けたとき、自宅まで触らないことに決め、途中使うであろう財布と携帯だけは服のポケットにしまってあったのだ。これで少し安心した。財布と携帯があればどうにでもなる。
そもそもリュックには大したものは入れていなかった。
個人情報の書かれた車検証や自賠責等の書類。加えてパスモ(定期券と電子マネー残額5000円くらい)を入れていたので、それが気になった。
結果的に見つからなかったとして、書類は何とか再発行できるだろうから、それほど痛くない・・・。
ただ、50を過ぎたオッサンが、晴れの納車日にこのような失態をやらかして恥ずかしいのと同時に、幸先の悪い滑り出しになってしまうのかと思うと、心残りで情けなくなった。
【荷物見つからず】
遂にガソリンスタンドに到着。依然、荷物は見つからない。
途中大きな幹線道路を通っているため中央分離帯があり、反対車線をチェックできていないので、念のため、落下に気付いた場所までもう一度だけ走り直して捜索しようと考えた。
先ほど給油したガソリンスタンドでUターン。最初に通った同じ道を辿る。が、行けども行けどもリュックは見えてこない。雲行きが怪しくなり、やや落胆した。落ちていれば目立つはずのリュックがここまで見つからないのは、誰かが持ち去ったか、クルマに踏み潰され、跳ね飛ばされて・・・いずれにしても見つかる可能性は低いと思われるからだ。
落下に気付いたポイントまで走ったが・・・荷物はどこにも落ちていなかった。時間はあっという間に経過。真冬の午後。快晴ではあったが、やや陽が傾いていて、夕方っぽくなってきた。
今日は最悪な一日になってしまったと、自分の判断に後悔した。
大人しくリュックを背負ったまま真直ぐ帰れば、こんなことが起こるはずもなかったのにと・・・。
【落胆の末に光が・・・】
意気消沈し、少し道を進むと先にコンビニが見えた。
そういえば、スタンドを出てからここまで2往復。捜索に集中していたためか、一度もバイクを降りていないことに気付く。
取り合えず温かいコーヒーでも飲んで休憩しよう。荷物は諦めて帰ろう、と思った矢先・・・
バイクを降りて携帯を見ると、見知らぬ電話番号の着信履歴が数回。それに留守電マークが出ているではないか!!
すぐに録音を聞くと、警察からだった。「バッグの件でお電話下さい」というメッセージ。
「マジか!見つかったか!」 思わず叫んでしまった。
折り返し電話すると、何とその場から200メートルほど道を戻った道路沿いの交番にリュックが届いているとのこと。
どんな状態か分からないが、見つかったのは間違いない。
すぐに引き返して交番に行くと、何とキレイなままの状態で、中身もすべて無事に戻ってきた。
安心して力が抜けた。
警察官に、お礼と迷惑をかけた旨お詫び。書類手続きをしながら、届けられた経緯を聞いた。
届けてくれたのは、大型トラックの運転手。道路の真ん中に落ちていた黒いリュックを発見し、拾って最寄りのこの交番に届けてくれた。「落とし主を探してあげて」と言い残し、名前や連絡先などは一切伝えずに立ち去ったとのこと。「運ちゃん・・・めちゃくちゃカッコイイな」と思わずにはいられなかった。
(具体的にその運ちゃんがどこで拾ったのかが明確でなかったので、私がどこで落とし、どのタイミングで拾ってくれたのかは不明・・・無事に戻ったので何も言うまい)
これには本当に感謝した。世の中捨てたものではないなと。
貴重品の有無に関わらず、そのまま届けてくれたであろうことがすぐに分かった(もちろん警察官は中身をあらためているが、荒らされた形跡はまったくなかった)
【幸運】
たまたま善良な方が拾って届けてくれただけで、単純にラッキーなだけだったのかも知れない。もう一つはバイク購入関連の書類が全部入っていたことで、私の連絡先がしっかり記載されていたため、警察官がすぐに連絡できたことも幸いした。巷では個人情報となると極端に神経質になるものだが、悪意がなければこのような良い結果に繋がることもあるということ。
【反省:積載にはご注意を】
何より私の積載方法のミスが主原因。もう一つは運転に集中し過ぎて荷物に対する注意が疎かになってしまったことも一因だ。
ちなみに積載物をきちんと固定せずに走行し、落下させると道交法違反となる。
これは主にトラックなどの積荷の落下による事故の危険を減らすための罰則で、今回の場合は特にお咎めなしではあったが、落とした荷物が原因で事故が発生した場合、落とした側に責任が生じる。あらためて積載についてきちんと考えなければいけないと反省した。
【大騒ぎなクリスマス】
この日は納車、荷物紛失、捜索、警察のお世話になるなど、大騒ぎで人騒がせなクリスマスとなってしまった。結果として荷物が無事に戻ってきたこと、そして何よりも私自身がケガなく無事に帰着できたということで、この日はラッキーで幸先の良い一日、と理解することにした。
おわり


