怠くてベッドで寝ていたら、突然左手に穴が空いた。
十円玉大の穴が空いた。
近くにいた母は、私の手のひらを見て、穴なんて空いていないという。
でも空いたんだ。
痛くて涙が出た。
右足の親指は、アイスピックで刺されて、太ももはプレス機で挟まれている。
左の足首は、針金で貫通されていて、グリグリと擦られている。
ほら、今度は右足の膝がトンカチで割られた。
大出血で、ベッドはさぞかし血の海だろうと思っても、そこにはピンクのシーツしかない。
表面的にはわからない、けれど本当に痛みがある。
それが、私の抱える線維筋痛症です。