こんばんは。きてぃです。キティちゃん


最近、職場の老人ホームに、奥様を亡くされたばかり90歳のおじいちゃんがショートステイで入所されています。


私は、昨日は夜勤だったのですが、そのおじいちゃん、夜は普通に休んでいたんです。


でも朝になって、私たちがいるところに来て、○○(奥様の名前)はどこに行ったのか?と聞いてきたんです。


この方は、奥様が亡くなったことも知っており、葬儀にも参列されています。


私は正直に、奥様が亡くなった事実を伝えました。


するとその方は急に涙ぐまれ、○○は死んだのか・・・と言われました。


そして、私はその姿を他の方に見られたくないと考え、その方のお部屋(個室)に案内し、しばらく話を聞いていました。


あいつは癌で死んだんだ・・・
あいつは本当にいい女房だったんだよ・・・
俺ももう90歳。ひとりぼっちになっちゃった・・・
家に帰りたい気持ちもあるけど、誰もいない真っ暗な家に帰るのは辛い・・・と、押さえていた気持ちが溢れたように話始めました。


人生の大先輩であるこの方に偉そうなことは言えないけれど、私の父が数年前に心筋梗塞で死の淵をさまよった時の事を話しました。
"最期の時は、痛くも苦しくもないし、気持ちがいいと・・・"
これは、なんの慰めにもならないかもしれないけど、この方の苦しさが、ほんの少しでも緩和できればと・・・


そして、私自身のことも話しました。
私もお腹の中で赤ちゃんが死んじゃった・・・」「5ヶ月たった今でも、苦しくなったり、悲しくなったりすることがあるんですと。


涙を堪えようとするこの方に、悲しい時は泣いてもいいんじゃないかと思います。私もおもいっきり泣くこともありますので・・・」「きっと今でも奥様は近くで見守っていてくれていると思いますよ


すると、涙をぬぐって、あんたは優しいね。ありがとうと、少しだけ笑顔になりました。


お腹に宿って1ヶ月あまりの命を失った私の悲しみと、数十年連れ添った奥様を亡くされたこの方の悲しみは、計り知れないものがあると思います。


でも、命の重さには違いがないと思っていることと、この方と同じように、
"愛する者を失う悲しみ"
を味わった私にできること。それは、"この方の気持ちに少しでも寄り添うこと"


約10分という短い時間ではありましたが、少しは、気持ちに寄り添うことができたのかなぁと思いました。


これは仕事中の出来事でしたが、私も、赤ちゃんを失ったことを重ね合わせ、うるんでしまいました。


私はこれからも、お年寄りの心に寄り添うことができる仕事がしていきたいと思っていますニコニコ

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