*廻る廻る仮面は微笑んだ

 さようなら。最後に笑っていたのは

 誰なの?



*君の連れ込んだ世界は

 おとぎの国で

 偽りばかりが並んでいた



*君と歩く道は

 さびゆく鎖のように

 繋いだ絆



*もうすぐ

 壊れてしまいそうな君は

 まるで道化師



*悩んだ先にあるものは

 君の運命と

 何もない平野が広がっているんだ



*手のぬくもりは

 優しさという名の

 誘惑。



*あふれる愛と

 伝わらない声(ホンネ)

 それは擬人恋愛



*人形(ドール)だって

 夜になれば

 未知の世界へ誘い始める



*甘い夢

 まっていたのは

 辛い現実




* My story *




どこからか鐘の音がなった。






急に視界が閉ざされた。






何も見えなくなった。






人はコレを眠りに落ちる…という










ふいに、まぶしい光がさした






その光は、まるで私を目覚めさせるかのように






そして、鳥の鳴き声がした。






どことなく可愛い鳴き声は






嫌いではない。






私は、目をこすりベットから起き上がった






どうやら、2度寝したようだ…






そして時間を確認する。






『9時……?』






あれ?おかしいな…まだ寝ぼけてるのかな…






もう一度目をこすりしっかりと確認した。






9時…






何度見てもその時計は9時を指していた。






『…っ!?』




* My story *







* My story *
 

「ブラッディー・クロス」






『は?』






「いや、正式にはホーマー・ブラッディ・クロス」






外国人なのだろうか?






それともコスプレをしている変人なのだろうか…






疑問が溢れた。






「なんだ、その顔…まさかっ…お前…名前を聞いても…」






彼は何かを言いかけた






しかし、口を閉じた。






そして





「…気が早かったようだな。お前今日…」






『え?』






また、何かを言いかけて口を閉じた






「…必ず、迎えに来る。」






彼は小声で何かをつぶやいた






私には”それ”が聞き取れなかった






いや、”私”が”それ”を拒んだのかもしれない。






そして、彼がゆっくりと消えていくのが見えた






私はとても不思議なことなに






驚かなかった





ただ、ただ消えていくこの人が






寂しそうな顔をしているかのように見えて






不意に見つめていた。






彼が見えなくなったことを確認すると






フッと時計に視界に入った






それは、何かを訴えるように






ピッタリと12時を指していた。





* My story *