幸せなんです  第1話 | love tale blog

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私が作った恋愛小説やヒマな時に書くブログなど
いろいろ載せるよ(・З)~♡
どーぞ お試しあれぇー(∀♪)

君を好きになった事

何度も後悔した。


でも


やっぱり


君を


好きになれて



よかった。


――1話


サァー

暖かい風・・・

春の風が

ある花を揺らす。

微かないい香りが

その花から香る。

その花をただぼーっと

見つめていた。


――――――――――――――――――

  れんげ

――――――――――――――――――


「さようなら。」

「さようならぁ~。」


先生の声と生徒たちの疲れ切った声がすると

みんなが帰りだす。

今日は先生たちの会議があるため

どの生徒にも部活がない。


その生徒の一人

姫路 花梨(ひめじ かりん)が私。

でも部活がないから早く帰るのではない。

もともと私は部活には入ってない。


理由はただひとつ

汗を流しながら楽しそうに

バスケをする君を

幼馴染の君を

沙羅 泰樹(さら たいき)を

ずっと見ていたいから。


今日は部活がないから

君を見て帰れない。

ちょっと残念だけど明日がある。

楽しみはとっておこう。


「姫ぇ~♪」

大声で私の名前を呼ぶ声がした。

「あ、奈菜架。」

この声の主は

中学で友達になった

戸辺 奈菜架(とべ ななか)だった。

「今日は一緒に帰れるよね!?」

帰る方向は同じでも

いつもは奈菜架が部活、

私はバスケ部に行くってことで

一緒に帰ることができない。

「うん。帰れるよ。」

「やったぁ~!」

幼い子供のように喜ぶ奈菜架。

一緒に帰れるだけで

こんなにうれしいのか。


「早く帰りなさい。」

気づいたら下校時間を越えていた。

「は、はい!」

荷物を持って慌てて学校を出る

格好の悪い私たちだった。

でも

キラキラしていた。


帰り道で微かないい香りがした。

これは

「れんげ・・・。」


紫色の小さなれんげが

春の風に負けないように

しっかりと育っている。


~私は

幼稚園の時、れんげ組だった。


友達がいなくて

家族も仕事三昧。

不安だらけでいつも一人だった。


でも

隣には君がいてくれた。

君が私を二人にしてくれた。

君が私に友達をつくらせてくれた。


そんな君と新しい友達と

最後にしたこと。

それが

れんげの絵本を描いたこと。

決してうまいわけではなかったけれど

一生懸命作った。

クラスのみんなが汗を流していて

それでも

みんな笑顔だった。

みんながひとつだった。

小さな小さなれんげが

大きな大きな幸せを

大きな大きな夢を

大きな大きな力を

私たちくれた。

全て目には見えないけど

私たちは心で感じた。

普通かもしれないけど

小さな幸せなんだって

笑顔になれた。


本当にありがとう。


「早く行こ?」

「あ、うん。」

どうやらずっと立ち止って

れんげを見つめていたらしい。


スタッ

一歩歩く。

私はあの時思ったことを

また思っている。



『小さな幸せが

 大きくなって

 私はそれ以上の

 笑顔になる。』