2023年11月から不登校が始まった高1娘。
2024年2月から完全不登校になりました。
2024年4月から1年間の休学を決めました。

 

 

指輪作りの店員さんに思うこと。

 

 

お店の方にとってこちらは「おきゃくさま」

当たり前ですけど。

 

 

気持ちよーく過ごしてもらうのが当然なんですよね。

そうすればいい口コミも書いてくれるし、

リピートもしてくれるかもしれない。

 

 

そういう思惑があるんだろうけど、

それを加味しても

娘にとっても私にとってもいい経験でした。

 

 

 

指輪を作る、ということ自体もでしたが、

まずはどの指にはめるか?

これを選ぶのにも、

どの指にはめるかで意味があると紙があって、

そこでも迷う。

 

 

でも、店員さんはなかなか決まらなくても、

にこにこして待ってくれて、

「迷いますよね~」

「人気なのは右手の薬指ですよ~」

「小指もかわいいですよね~」

と、押し付けないし娘が決めるのを待ってくれる。

 

 

色を決めるにしても、

もちろんお高いピンクゴールドをお勧めしたいのだろうけど、

「シルバーも人気ですよ」

「ピンクゴールド、かわいい❤おにあいですよ」

 ⇒これはまぁ、売りたい奴の時によく使う手ですよね💦

 

 

お母様はイエローがお気に入りですか?と聞くも、

私がやっぱりシルバーにしますって言うと、

シルバーはねじったりもできるんですよーと、

他の素材への無理強いはしない。

 

 

模様付けも、娘は槌目というやつで

金づちでたたいて跡をつけるけど、

老眼と近眼の私には

どこについてるんだ?

微妙につるつるから変わったか?

っていうくらいで、

もうちょっと模様つけたらいんじゃないか?

などと思ってたんだけど、

店員さんは「優しい感じでいい感じです~」

「ふんわりしてて繊細な感じですね」

 

 

私の方は削りがまんべんなくできてなかったんだと思うんだけど、

これまたよく見えない💦

でも店員さんは

「だいたいみっちりされちゃうんですけど、

ぎゅっとしてない感じがいいですね。」

「こういう感じ初めて見ました。素敵ですね」

と、これまたべた褒め。

 

 

刻印するかどうかは

店員さんはどの文字にするか決まりましたか?

推しの名前を入れる方も結構いらっしゃるんですよ。

と入れる前提で聞いてきたけど、

娘は「いれないです」ときっぱりお断りできました。

 

 

そこも特に否定せずに「そうなんですね」

 

 

私の方は子供たちの生まれた日にちだけをいれたんだけど、

これまた抜群に下手で、

練習の時はきれいに打てたからいけると思ったけど、

リングの内側にいれるとなると、

金具の先端がどこにあたってるのかよく見えず、

ずれてたらしくて6桁の数字が、

まぁそろわない。

 

 

上すぎたり、離れすぎたり、

ちゃんと打てずに数字が認識できてなかったり。

それでも「いろいろ跳ねてて楽しそうです」って。

なんか、ミスった~って落ち込まないですみました。

 

 

さすがに接客される方は

言葉のチョイスが全肯定ですごいですね。

 

 

「そろそろ決まった?」じゃなくて

「迷いますよねー」

「こんなのも人気ですよ」←さりげなく選びやすくする

 

 

「もうちょっとしっかり叩いて跡つけた方がよくない?」

って私が言いそうなところは

「優しい感じ」「繊細でいい」

 

 

少しでもできたら「上手ですー」「いい感じです」

他の人と違ってても「こういう感じみたことないです。いいですね」

 

 

とまぁ、どんな風になってもその良さを探して

いいような言葉に変換する。

このスキル、学ぶところ多いわ~。

などと聞いてました。

 

 

子どもが将来困らないように

ちゃんとした子に、

社会のルールとマナーが分かる子に、

勉強のできる子に、

レールから外れないように、

やりたいことがやれるように、

いろんな「べき」を持って育ててきちゃいました。

 

 

どんな風になっても肯定的な見方、

できなかったなー。

 

 

まぁ、ほぼワンオペで3人育ててたから、

心にそんな余裕などなかったのだけど。

 

 

 

私の中で、

優しくて思いやりがあって、

勉強ができて、できれば運動もできて、

(自分が運動できないので希望)

高校⇒大学⇒安定した企業に正社員で就職

というルートがありました。

 

 

でも娘が不登校になって

そのルートから大きく外れることになりました。

きっと普通だと思ってたルートから外れたことで

私は娘の将来が見えなくなって不安になって

どん底に落ちて涙がでたんだと思います。

 

 

今もまだ完全ふっきれた!!ってわけじゃないけど、

前より前向き。

 

 

そして今回、言い方ひとつで

受け止め方は大きく変わるし、

自己肯定感がだんぜん変わってくるなと。

学びの多い体験でした。

 

 

こんな風に物事を見れて

言い方を変えられるようになったら

娘の自己肯定感が上がってくれるんじゃないかな。

なかなかその言葉のチョイスは難しいけど。

 

 

でも、娘のための体験は

私のやりたかったことも叶えて、

思わぬ収穫もあっていい一日でした。