2023年11月から不登校が始まった高1娘。
2024年2月から1日も学校に行ってません。

 

 

 

娘が真ん中っ子のところにお泊りに行っているので、

のんびりと本を読んだり、たまったテレビの録画を見たりしていました。

 

この前紹介したあの本。

あれがよくて「見えない学力」を育てるために

この1年をいろんな体験も失敗も積み重ねてあげたいと思っています。

 

で、さっそく真ん中っ子から

(末っ子が)乗るはずだったバス時間を間違えてて

間に合わないからキャンセルした。

次の日に帰らせる。

と連絡が来ました。

 

だいたい真ん中っ子はのんびりさんで

ダメならダメで「まっいっかー」というタイプで

長女と末っ子と私とは違うのでちょっとイラっとすることが多いのですが、

なぜか末っ子と真ん中っ子は仲良しです。

 

で、真ん中っ子が

「前もって準備する」

「聞かれたことにはすぐに返事する」

「報告する」

とかをあんまりしない子なので、

ついつい末っ子がしっかりしてフォローしちゃうんですが、

今回も案の定「真ん中っ子がバスの時間の確認ミス」ということを

やっちゃいました。

 

が、このことで真ん中っ子は「電話して予約をキャンセルする」

ということができました。

 

本人曰く「コミュ障」だから電話は本来苦手なんです。

バスの予約もホテルの予約もネットで済むからできるんです。

が、今回はギリギリになって間に合わないと気づいたらしく、

電話するしかなかった。

 

このことで、仕方なく電話したんです。

 

前までは「なんて電話したらいいか分からん」とか言ってて、

私が「○○と申しますが、○○の件で伺いたいことが~」

みたいな感じでセリフを全部まるっと教えてました。

 

えー過保護ですよね?

普通考えたら分かりますよね?

が、真ん中っ子はそれが「分からない」という子でした。

 

自分で連絡してね、といってもなかなかできない子だったのが

今回の自分の確認ミスで仕方なく電話するしかない、

という状況が真ん中っ子を成長させてくれました。

 

きっと末っ子はそれを見て「お姉ちゃんでもできるんだ」と思ったはずです。

ちょっと頼りない真ん中っ子がちゃんと自分で電話してる。

そして、新たにバスの予約を真ん中っ子がとってくれたのか、

末っ子が自分でしたのか、そのあたりは分かりませんが、

2人でなんとかしたみたいです。

 

そばに親がいないことで「自分がやるしかない」となって

なんとかできたわけです。

 

時間を間違った失敗経験も二人にいい経験になったと思います。

そして、二人いたことでお互いちょっと心強かったかなと思います。

 

そして私は本と録画の初耳学で青学の原監督の回(だいぶためてました💦)

をみて、いろんな経験をつませよう。

休学だから平日でも私が休めればいつでも出かけられる。

土曜日の模試もきにしなくていい!!

これはチャンスだと思えてきました。

 

学校に通ってたら欠席日数にも気になるし、

勉強が遅れるんじゃないかと心配になるし、

病気でもないのに休むことなんてできなかった。

 

家族旅行で休むなんてできなかったんですよねー。

でも、今年度は「学校に行かない」って決めてるので

いつでも気兼ねなく出かけられる。

 

いろんな体験をさせてあげたいなー。

何をしよう?と思うと

先月まで突然完全不登校になって

すっごいショックで涙がでるばかりだった私が

なんだかワクワクしてきました!!

 

初耳学の原監督の回では

大学1年生ですら

「明確にこれになりたい!!って決まってる子は1割ほどしかいない」

「ましてや小・中・高生ではやりたいこと、なりたいものが無くて当たり前」って言ってました。

 

うん、うちの娘が今「将来何になりたい?」と聞かれて「分からない」というのも納得。

私だって将来何になりたい?というより、

大学に行きたい!!それが目標だったし、

親の束縛から逃れたい、みたいなもあったし。

なりたいものなんてなかったし。

 

今はいろんな経験を積ませることで

その中からやりたいことが見えてくるものだというので、

とにかく経験値を増やしてあげよう。

休学の間を楽しもう!!と思えてきました。

 

そして、大学を卒業した私。

なりたいものになれなくて仕方なく地元で地方公務員になって、

結婚退社して離婚して、シングルマザーになって今は派遣社員。

 

初めに今の会社で一緒に働いた派遣社員は

高卒でアパレルを転々として事務職に転職してきた

20以上も年下の子。

 

高卒でも大卒でもやってることは同じ仕事の派遣。

大学に行ったことも地方公務員になったことも

無駄だったとは思わないけど、

今の状況は高卒でも大差ない。

 

学歴よりも大切なのは

自分で考えて自分の言葉で自分の意見も言えて、

自分を自分で幸せにできて、

自分で自分を養うことができる。

 

それでいて、誰かのためになることができたらいーなー。

 

仕事ってどんな仕事も結局誰かのためになってるし。

自分のことも子供のことも

こんな風に考えられるのは娘が不登校になったから。

 

それがなかったら、きっと今も私は

進学校の高校に入ったんだから、

なるべく偏差値の高いところをめざして、

学びたいことが学べる大学を目指す。

という進路しか見えなかったと思います。

 

大学へ行くことも素晴らしい。

けれどそれだけが素晴らしい世界じゃない。

それを自分の娘のこととして認められました。

 

娘が不登校になったことは、

私に考えるチャンスをくれたんだと思えてきました。

 

今ならまだ「やりなおせる」って。