1日経っただけなのに随分前の様にも感じるフィギュアスケートNHK杯、男子と女子フリー。


きっと世間の皆さんも待ち望んでいた【日本人選手の初出場初優勝!】でした。
歓喜!



宇野昌磨選手のスケートは濃密でしたね、あっという間の4分でした。
プログラム全体に技術実施が詰め込まれていて、それでいてあのスケーティング、エッジが深く、漕いでるのではなく常に動いている。
足先の軌道、左右でスケート靴の向きが違う動作の中で滑らかにエッジが深いんですよ。昌磨君の滑りって。だから滑りが綺麗だし、私たち観客は画面越しであってもプログラム全体を見ていられるんですね。
ディープエッジスケーティングが苦手な…エッジが浅い氷面切る様な滑りをする選手だと、どうしてもジャンプだけ、スピンだけ、って要素単品の印象で終わるので、
しっかりスケートしてプログラムを魅せてくれる選手の滑りは貴重ですし眼福です。



何はともあれ宇野選手、NHK杯初出場初優勝おめでとうございます。


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FS『月光』。この深緑と黒ズボンの衣装、シンプルですがとても素敵でした。

優勝者に掲げられる月桂冠を被ると昌磨君、ギリシャ神話の登場人物みたいな雰囲気になって、ちょっとドキドキしました(笑)。


顔もしゅっと締まっていましたし、NHK杯に向けて、新ルールに対応した練習を積んできたんだなぁって思います。
ますます格好良くなりました。



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そして昌磨君と同じ中京大学生の山本草太選手。



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FS『信長協奏曲』。
最初の3Aと最後の3連続の3Sがパンクしたのが勿体なかったですけど、2回目の3Aは綺麗でしたし、一番心配だった転倒はなくて、とりあえず良かったです。
最終順位も6位維持でしたし、上出来です。
終盤のスピンで手を切るアクシデントにはびっくりしましたが…。結構出血してたのでキス&クラでは採点以上にそちらが気になってしまいました。深く切ってないと良いのですが。

次戦ではSP・FS共にジャンプクリーンに降りてほしいですね。
草太君はスケーティングが本当に美しく滑らかなので、昌磨君と同じで、見ててあっという間に前半の滑りが終わりますよね。個人的に山本選手のスケーティングは、P・チャンさん、小塚崇彦さん、故 デニス・テンさんに通じるスケートだと感じます。
だからこそ全日本で5位以内を目指してほしいです。応援してます。










そして今季、日本女子で衣装が自分好みワンツーが決りました。

まずは地元の新星・山下真瑚選手。SPの紅色(ルビー色でしょうか)衣装とFS『蝶々夫人』の青い衣装。
FSは昨季バージョンの藤×薄桃色の衣装も好きです。真瑚ちゃんの有り難い菩薩系の顔立ちに似合ってて、どちらも素敵です。


そして三原舞依選手!

見てください、このSPのフェミニンさ!

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私、ときめきました。
もうほんと素敵ですよね、三原選手の清潔感可憐さにぴったり合って、うっとりです。
しかもこの衣装、周りの皆さんが決めた衣装だそうで。つまり三原選手は周りの人達からこういう衣装が合うって思われてる、やはりチャーミングな方なんだなぁって、衣装から愛を感じました。
三原選手からの要望はオーロラという石を使ってほしいって事だけで、このフェミニンな衣装が出来上がるってそれだけもう素敵な事ですよね。


FSの衣装も私好みです。


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はい、この上品で淡い水色の衣装!
素敵、綺麗、女の子だったら憧れるタイプの衣装ですよ。昨今はなかなかこうした王道なフェミニン衣装で試合には出てくれないので(プログラムを印象付ける個性的な衣装が多いため)、舞依ちゃんのフェミニン衣装はとっても貴重です!
女子の表彰台で黒い衣装ばかりは見たくないのも視聴者としての本音ですよね。女子なのだから色合いが綺麗で素敵衣装着ててほしいです。



今季、私は衣装からも山下選手と三原選手を特に応援したいと思います。
頑張って!







私見ですけど、
今季日本スケート連盟のGPシリーズ出場枠の振り分け方がおかしくて。
山下選手と三原選手、同じ日本人選手(樋口選手と紀平選手)と2試合丸被りのGPシリーズになってしまいましたし。ロシア杯は樋口選手欠場したので、真瑚ちゃん2試合丸被りにはならずに済みましたけど(アジアオープン杯でも親切にしてくれた白岩選手が繰り上げ出場でほっとしました)。
紀平選手をNHK杯に自国開催枠で出場させるだろうと踏んだ余裕あるアサインに元からすれば良かったのに、NHK杯でGPデビュー日程に変更した結果、当初出る予定だったフィンランドに坂本選手、しかも紀平選手と2試合丸被りに三原選手はなってしまって…。

なんだか、スケート連盟の不手際を真瑚ちゃんと舞依ちゃん花織ちゃんが押し付けられた感がして、今季の女子のアサインには憤りを覚えます。
改めて出場選手を見ると、シニアデビューの真瑚ちゃんが一番タフな試合ばかりですね。カナダでE・メドベーシェワ選手、ロシアでA・ザキトワ選手、ここに昨季シニアワールド銀メダリストの樋口選手が2試合付いてくる予定だったんですから…GPシリーズデビュー年での初優勝は相当厳しい試合ばかりです。
だからカナダでの準優勝は本当の快挙ですね。
ちなみに浅田真央さんもシニアGPシリーズデビュー戦はロシアの世界女王イリーナ・スルツカヤ選手が居ての準優勝でしたので、快挙なんですよ。懐かしいなぁ。




とにかく、真瑚ちゃん舞依ちゃん頑張って1試合でも多く素敵なプログラムと衣装で魅せてほしいです。


綺麗な衣装は見てるだけでも心ときめきますね。