冬季オリンピック・ソチ大会開幕が近付いて来ましたね。
ニュースばかりでなく、新聞や雑誌でもソチ五輪の話題を見かけない日はありません。
雪と氷の競技の中で、小学生の頃から私が一番好きな競技はフィギュアスケートなんですけれど
今、数あるソチ五輪・フィギュアスケート関連の本の中で
店頭で並んでいて
目に飛び込んできたのが
こちら
スポーツ情報隔週刊紙 「Number 846号」。

綺麗ですよね
凜と集中した表情
観衆の視線を一点に集め
軌道を見つめる
浅田真央選手がトリプルアクセルへ向かう時の眼差し。
こうした試合中の顔を、
特に浅田選手の代名詞トリプルアクセルへの助走中の姿が表紙になっているものを
今まで余り見かけなかったので珍しいなぁ、と。
そして、何よりハッと心掴まれるのは
浅田選手の美しさ!
人って、何かに集中してる時の顔はどんなに可愛い子でも怖いことが多いですよね?
本人としてはそんなつもりが全く無くても、眉間に皺が寄ったり細目で口はへの字の険しい顔。
自分もそうなるんですけど…
人によっては鬼のような表情だったり…。
そうしたピリピリしたものが、浅田選手の顔には無いんですよ。
浅田選手から感じられるのは、凜と高められた意識と集中力。
見てる此方側の意識を呼び覚ますような「清廉さ」。
改めて、浅田真央選手は
自分自身と闘っている時の顔にも邪気がなくいられる人なんだ、
本当に美しいなぁ、と
表紙だけで既に感動してました。
もちろん大切な中身の記事の方も素敵でした。
読んでいて特に涙が溢れてきたのは、歴代のコーチの方々からの愛と敬意が込められた心からの言葉。
誰もが、浅田選手を指導できたことを「天から与えられたギフト」だと思っているんですよね。
リンクの問題で、名古屋から、山田満知子コーチの元から離れ渡米することになって
初めて外国人コーチに師事したアルトゥニアンコーチが
「(離れることになってしまったのは)最悪のタイミングだった。後悔してる。真央を指導できたことは幸せ」
と、述べられているんです。
フィギュアスケートでは珍しい事なんですよ。
諸事情から練習拠点であるコーチの元へ通えなくなって喧嘩別れのようになってしまった選手を、
その通えなくなった理由を後に知ったからとしても
コーチが「あの当時は私もまだ若かったからいけなかった」と自分の非を認め、
愛情深く今尚「指導できて幸せだ」と明言するんですから。
優勝に相応しいだけの選手ではない。
幾多という優秀な選手を指導してきたコーチの方々が
みな彼女のコーチになれたことを誇りに思える、
それだけ真摯な姿勢と振れない人格を持っている人が
日本代表選手なんですから涙ぐまずにはいられないです。
また上記のアルトゥニアンコーチが
「3A-2Tのコンビネーションジャンプは自分が指導したものだ」と誇らしく述べられてましたが、
浅田選手の素晴らしさの一つは、こうした指導を受け研かれた技や見せ場から各コーチの存在を感じられるところにあります。
シニアプレデビュー年の世界Jr.選手権の前に、山田コーチから「(4回転ジャンプに挑戦するのは一試合で)3Aを2回降りれるようになってからね」と言われていたことも、
シニア一年目の時は真っ直ぐな横線でなかったドーナツスピンも外国生活の間に綺麗な形になっていたり、
外見の雰囲気から「子供っぽい」と言われてたステップも、タラソワコーチの高難度プログラムの下で他の選手では出来ないステップ技術を習得したり、
佐藤コーチとのこの数年でなめらかでより伸びやかなスケーティングになって…
本当に教えてくれた人とのふれあいを一切無駄にしない選手ですよね。
素晴らしいです。
実に素晴らしい。
他に浮かぶ言葉がないくらいです。
表紙のこの青い衣装、
NHK杯からは4年前の「鐘」青い衣装でフリーを滑ってきたので
直ぐには判らなかったのですが
グランプリシリーズ今季初戦のスケートアメリカ杯でのフリーの衣装ですよね?
フィギュアスケート女子シングルには「オリンピックは青い衣装の選手が優勝する」というジンクスが有るらしいので、
確かに長野五輪の優勝者タラ・リピンスキー選手も、ソルトレイク五輪のサラ・ヒューズ選手も、トリノ五輪の荒川静香選手もフリーは青い衣装でしたし
もしかしたら五輪では、全日本までの「鐘」青い衣装から新しい衣装に変わるかも知れないのですが、
吉兆ジンクスもあって氷に映える「青」以外の色にすることはないでしょうから
浅田選手が縁起の良い青い衣装なので嬉しく思っています。
個人的にも青(水色系)が好きなので、浅田選手と村上佳菜子選手のフリー衣装は見ていて嬉しいです。
それにしても、ほんとメダルの数が足りませんよね。
浅田選手に金メダル獲ってほしい。
ロシアの女の子達にもメダルを獲ってほしい。
C・コストナー選手にも五輪メダルを。
A・ワグナー選手も頑張ってきたからメダリストになってほしい。
とか、考えだしたら「メダルの数が足りない」にしか辿り着かないですね(苦笑)。
苦肉の策で、
「優勝は青い衣装の選手、
銀メダリストは赤い衣装の選手、
銅メダリストは黒の衣装の選手」
ぐらいに割り切ってTV観戦したいと思います。
唯一、心から願うのはこれしかありません。
全選手が怪我なく競技を終えられますように!

