健康を語ろうとしたとき、
どうしても避けれない過去がある。
そこからなぜ健康が最強と思うのか紐解いていきたいと思う。
遠い若かりし頃、
怪我をしてはすぐに治る身体を持っていた。
身体の部位に違和感が出現しても、
2、3日放っておけば何もなくなっていたあの頃。
永遠に走り続けれる体力。
何を習ってもすぐに覚える能力。
次に起こる動作が予感出来る感覚。
今思えば、
ZONEと呼ばれるようなそんな感覚をいつでもどこでも発揮していた子供時代だったように思う。
どんな競技をしても無敗。
そんな時期もあった。
10代半ばあたりで異変に気付く。
何らかの痛みが発症しても、
それが完全に無くなることが無くなってきた。
身体の成長と共に、
あれだけ簡単に操作出来た身体がコントロールが効きにくくなっていった。
思うように身体が動かすことが出来ず、ずっと夢の中で漂っているようなそんな感覚で現実世界を過ごしていた。
ただ、
その根本原因を探ってみると自分が変わったからというよりも周りの環境が変わったことに起因していることに気付く。
少年期から青年期にかけて、
周りの人間もなんでも自由だった身内から外部の人間に変化する。
今思えば無数にある理論の中から、
その人間の理論を完全にコピーすることは不可能に近い。
それを強いられることによりその頃から自らの身体のバランスが崩れていった。
と今ならそれがよく分かる。
鍛える。
たったこれだけのことだが、
何十人という人間が全て同じようにして鍛えられるとは到底思えない。
しかし、
知識も経験もない子供では
何が間違っているかも分からない。
そんな折とあるスポーツをしていたのだが、無理がたたって身体を壊したことがあった。
勿論お医者さんに連れて行ってもらい
治療を余儀なくされた。
一向に良くならない身体に加え
精神的にも焦りが募る。
何もしない期間が増えれば増えるほど元に戻る時間が長くなる。
だから早く始めなければというプレッシャーをかけられる。
治りかけては壊し、
治りかけては壊し、
その繰り返しは2、3回どころではなかった。
結局それは改善することなく、
子供心に暗い影を残すことになる。
スポーツとは身体を壊すもの。
まず心にそう刻まれた。
続く