━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【タイトル】
ヒカリのえ ―忘れても、のこるもの―
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
📖 ヒカリのえ
───────────────────────
ケンタは、なにをやっても
つづかない おとこのこでした。
サッカーも、ピアノも、
三日でやめてしまいます。
「どうせ うまくならない。」
そう おもっていました。
───────────────────────
ある あさ、ヒカリという
おんなのこが てんこうしてきました。
ヒカリには ふしぎなことがありました。
みっかごとに、きのうのことを
わすれてしまうのです。
でも まいあさ、ヒカリは
えを かきはじめました。
───────────────────────
ヒカリは きのうかいた えを
おぼえていません。
でも えは どんどん
うつくしくなっていきました。
「なんで?」
ケンタは ふしぎにおもいました。
───────────────────────
ある ひ、ケンタは ヒカリに
きいてみました。
「わすれちゃうのに、
なんで まいにち かけるの?」
ヒカリは やさしく わらって いいました。
「あたまは わすれても、
てが おぼえてるみたい。」
───────────────────────
その よる。
ケンタは はじめて
スケッチブックを ひらきました。
へたくそでも いいや、と おもって。
わすれても のこるなら、
やってみよう。
───────────────────────
はるが すぎ、あきになりました。
ケンタは まいにち
すこしずつ えを かきました。
うまくかけない ひも ありました。
やめたいと おもった ひも。
でも てが おぼえていくのを
ケンタは かんじていました。
───────────────────────
ふゆのある ひ、ヒカリは
またてんこうしていきました。
さいごに ヒカリは
いちまいの えを おいていきました。
きれいな、やさしい えでした。
ケンタは ながい あいだ
その えを みていました。
───────────────────────
おとなに なった ケンタは
えかきに なりました。
ある ひ、じぶんの てんらんかいで
かべに かざった いちまいの えを みました。
ヒカリが のこしていった えでした。
なみだが でてきました。
───────────────────────
ヒカリは きのうを わすれた。
でも てが おぼえていた。
ケンタも むずかしいことは わからなかった。
でも まいにち かきつづけた てが、
えかきの ケンタを つくっていた。
やったことは、
きえない。
───────────────────────
🌱
きょう やったことは
あしたの じぶんへの
おくりもの。
───────────────────────
【締めの一言(記事の最後に)】
努力は消えない。
記憶がなくなっても、体が、魂が、ちゃんと覚えています。
あなたが今日頑張ったことは、必ず次へつながっています。
#絵本 #こどもに伝えたいこと #努力 #引き継ぎ #愛 #REI
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 前ページ
- 次ページ
